晴れ舞台で、デンマーク国歌を斉唱しましたっ!
2週間前、デンマークの代表選手としてKin-Ballの欧州大会@スペインに出場した話を紹介しました。
このスペイン大会はきちんとした公式国際試合。
なので最終試合では、出場国の選手の紹介に加えて、国歌斉唱を行うというシーンがありました。
もちろん君が代ならそらで歌えますが、さすがにデンマーク国歌は知りません。だから大会の3週間ぐらい前から、YouTubeとSpotifyでリピート再生してメロディ感と出だし部分を猛特訓。
デンマーク語の発音は非常に難しいので、「斉唱」には程遠いですが、メロディを追いかけながらベストは尽くしました 😅
ちなみに、デンマーク国歌はDer er et yndigt land というタイトル。日本語に直訳するならば「美しき国がある(英: There is a lovely country)」でしょうか。
ChatGPT に日本語訳をたずねてみたところ、「詩的な表現を含んでいるので、直訳ではなく、その精神を尊重した意訳にしました」という意訳/要約バージョンを作ってくれました。
美しい国があり、広大な海岸にそびえている。
ChatGPT-4 による意訳/要約
丘と谷を巡り、古きデンマークと呼ばれ、それはフレイヤの間である。
かつて鎧を身につけた英雄たちが休息を取った場所。
彼らは敵に向かって進み出し、今は墓石の影で眠っている。
風が吹き渡る湖は青く、葉は緑で茂るその国は美しい。
高貴な女性、美しい乙女、強き男性に若者がデンマークの島々に住んでいる。
我々の言葉は強く、そして優しい。
我々の信仰は純粋で洗練され、勇気が死ぬことはない。
青き海がその頂を映し続ける限り、我々の古きデンマークは続くのだ。
さすが、世界最古の王国、詩的な表現で国の悠久さを謳うのは君が代に近いのかも。
(※注: Kingdom of Denmarkは現存する王国としては最古です。一方、現存する君主国としては、日本の方がデンマークよりも古いため、日本が最古、デンマークは2番目となります)
ちなみに、原文は👇の感じ。
【1】
Der er et yndigt land,
det står med brede bøge
nær salten østerstrand,
nær salten østerstrand.
Det bugter sig i bakke, dal,
det hedder gamle Danmark,
og det er Frejas sal,
og det er Frejas sal
【2】
Der sad i fordums tid
de harniskklædte kæmper,
udhvilede fra strid,
udhvilede fra strid.
Så drog de frem til fjenders mén,
nu hvile deres bene
bag højens bautasten,
bag højens bautasten.
【3】
Det land endnu er skønt,
thi blå sig søen bælter,
og løvet står så grønt,
og løvet står så grønt.
Og ædle kvinder, skønne mø’r
og mænd og raske svende
bebo de danskes øer,
bebo de danskes øer.
【4】
Vort gamle Danmark skal bestå,
så længe bøgen spejler
sin top i bølgen blå,
sin top i bølgen blå
※1) 短いバージョンでは1番と4番だけが歌われることが多い
※2) 4番も前半4行(計8行)があるが、ここでは割愛
ちなみに、デンマークでは「クリスチャン王は高き帆柱の傍に立ちて」という王室歌も国歌として扱われているので、スポーツ大会ではこちらが演奏されることもあるそうです。
実際に聴いてみたい方は、デンマークの国営放送DRの年越し放送がおすすめです。王室歌のあとにDer er et yndigt landを歌います。