魔女を焼くイベント&焚き火には欠かせないSnobrød というイベント
今日のデンマークは、空気がとても煙たい・・・☁︎
窓を開けると、どこかでBBQしてるっ!と思うぐらい煙の匂いがはっきりと分かります。
でもこれはBBQではなく・・・
魔女を焼くための焚き火です!
デンマークの6月23日は Sankthansften(洗礼者ヨハネのイブ) という祭日。祝日ではありませんが、この日は夕方から大きな焚き火を囲んで、魔女を焼き、みんなで歌を歌い、友達とのんびり過ごすのが伝統行事。
実はこの行事、デンマークがキリスト教に改宗する前から続くとても古い習慣です。もともとは大きな焚き火で夏至を祝い、煙で悪霊を退散させるというものだったそうです。それがキリスト教と融合し、中世の魔女狩りの影響を受けて、今の形になったそうです。
ちなみに昨年は、コロナの影響で不特定多数の人が集まる大掛かりなイベントは中止になってしまったので、お友達の家で楽しく魔女を焼いて、ヒュッゲな夜を過ごしました。
今年も引き続き大規模なイベントは中止ですが、町内の掲示板で小規模なイベントのポスターを発見!!
どうやら近所の公民館的な施設で焚き火をするらしいっ。
これは行ってみなくてはっ!
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でも、どんな雰囲気で開催されているのか分からなかったので、おそるおそる行ってみると・・・
おっ〜、ピラミッド状に積み上げられた焚き火が燃えてる!!
そして参加している人たちは、芝生でのんびり。
ビールやワインを飲みながら友達とおしゃべりを楽しんでいるグループもいれば、ペットのワンちゃんと戯れている家族も。そして、子供達は元気に走り回って、遊具で楽しそう!
会場の隅では、ビールなどの飲み物やおつまみの販売コーナーも発見。ビール1本10クローネ(約180円)は良心的な価格です。
さて、しばらく芝生の上でくつろいでいると、司会的な人が前に出てきて、歌い始めました!!
芝生でくつろいでいる人たちも会場で配られていたパンフレットを見ながら一緒に合唱タイムです♪ そして何曲が歌ったあとは、再びフリータイム(笑)。
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さて、時間が経ってきたので、焚き火も少し小さくなってきたのですが、今度はおじさんがスコップで焚き火を掻き出して、赤く燃えている炭を別の所に焼べ始めました。
何をするのかなぁと思って様子を見ていると、今度はお父さんらしき人が丸いパン生地を持ってきて、子供達に配ってる!
そして子供達はもらったパン生地を細長く伸ばして、長い棒の先端にくるくると巻き付け・・・、
おじさんが用意してくれた炭火の上で焼き始めたヨ!!
実はこれ、Snobrød という焚き火には欠かせないイベント。アメリカだと木の枝につけたマシュマロを焼くのですが、デンマークではパンを焼くみたい😁
ちなみに周りの友達によると、生焼けの状態が美味しいという人もいれば、ゆっくりと上手に中まで焼かないと不味いという人もいて、好みがちょっと分かれるようです。
さて友達いわく、今回の焚き火はとても小規模・・・。コロナ前の時に開催されていたおおがかりなイベントでは、焚き火がもっともっと大きく、人も多いので合唱も盛大だそう。
そっかぁ、来年はもっと大きい魔女焼き会に行けるといいなぁ。