デンマークの12月は小人のイタズラ月間

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気づけばもう12月。

街のあちこちにクリスマスの灯りがともり、同時に Nisse(ニッセ) の季節がやってきました。

Nisse は北欧に伝わる小人というか小さな妖精さん。

納屋に住む家庭の守り神なのですが、ちょっとイタズラ好きなことも。

しかも12月は、家の中に ”引っ越し”て来ちゃう!

だから小さなお子さんがいる家庭では、”Nisseのイタズラ”と称して、子供達にクリエイティブなイタズラをしかける両親も多いのです。

家に “Nisse のドア” が現れる

まずはNisseのお引越しの演出が重要です。

キッチンやリビングに、小さな Nissedør(ニッセのドア) が突然登場したら、Nisseが引っ越して来た合図!

実は雑貨屋さんでは、👇のようなNisseの玄関キットが売られているので、これを家の中に飾るだけ。

玄関のドアに加えて、ハシゴ、箒、郵便受けが定番アイテムのようです

コツは、キッチンの棚の上など、子どもの視界には入るけど、手が届かないところに飾ること。

「Nisse が引っ越してきた!!」

と子どもたちが気がついたら大成功!

少し手間がかかりますが、毎日、箒をちょっと動かす、雨の日には玄関口に傘を置く、足跡を残すなど、こっそりとアイテムを動かすと、本当にNisseが生活しているような演出を楽しめるそうです。

同僚から聞いた、ほっこりイタズラ話

① 朝のミルクが真っ青になった日

定番中の定番は、朝ごはんの時間に 牛乳を青くする というイタズラ。

ミルクにこっそりと「青の着色料」を垂らして、「Nisse のいたずらだよ〜」という演出だったのですが…

僕の同僚の子どもは予想以上にビビってしまい、号泣したとか(笑)

「我が家では封印することにした・・・」としみじみ語っていました。

怖がらせてしまうのも Nisse の難しいところですね。

② カレンちゃんの “優しいお願いの手紙”

別の同僚の娘、カレンちゃんも少しNisseを怖がっている女の子。

彼女は Nisse に手紙を書いていて、

「Nisse へ
引っ越してきてもいいけど
私のお気に入りのテディベアにはイタズラしないでね。
おねがいします。カレン」

という、とんでもなく可愛い内容。

デンマークの子どもたちは、Nisse と本気で交流しているんだなぁ…と
聞いていて思わずほっこりしてしまいました。

他にもある!デンマーク家庭の“定番イタズラ”

ここからは、我が家の同僚たちから直接聞いた、デンマーク家庭で本当によく行われる “Nisse の定番イタズラ” を紹介します。

どれもクリエティブな “遊び心” がいっぱいです。

ベッドに小さな絵本やお菓子が入っている

朝起きたら、枕元に小さな絵本。
あるいはミニレゴやチョコレート。

「宝探しみたいで毎朝ワクワクする」と同僚の子どもも大喜びだそうです。
イタズラというより“優しいサプライズ”の部類。

夜中にぬいぐるみたちがパーティーしている

これもよく聞きます。

  • クマとウサギがコップで乾杯している
  • レゴの車にぬいぐるみが乗っている
  • ダイニングテーブルの上に、小さなワイングラスやコップのおもちゃが散乱している(あたかも夜中にパーティがあったような痕跡)

大人の創作意欲が全開になるパターン。
親が一番楽しんでいる説も濃厚です。

朝食シリアルの中身が全部入れ替わっている

箱はコーンフレークなのに、中身はチョコクリスピー。
ミューズリーの箱にはマシュマロが入っていたり。

地味に手間はかかるけれど、子どもの “えっ!?どういうこと??” という反応がかわいい定番イタズラ。

冷蔵庫や引き出しの中身が大胆に入れ替わってる

  • 冷蔵庫を開けたら、全部ぬいぐるみ
  • 食器棚にレゴがぎっしり
  • 洋服だなを開けたらりんごが詰め込まれている

これはかなり手が込んでる“物の入れ替え”イタズラで、時間も手間もかかるやつです。

その分、サプライズ感も大きいので両親の意気込みを感じますね (笑)

靴にトイレットペーパーを詰めて履けなくする

朝、靴を履こうとするとぎゅうぎゅうにトイレットペーパーが詰まっていて、まったく履けない。

子どもはかなり大爆笑するです。

ただ、幼稚園に連れて行く直前だったりすると、子どもたちを落ち着かせたり、トイレットペーパの片付けたりするのに大変になるというデメリットも。

しかけるなら週末、ゆっくりできる朝がおすすめですね。

デンマークの12月は、大人が本気で遊ぶ季節

仕事では合理的で効率的なデンマーク人ですが、Nisse の季節になると、クリエティブな “遊び心” を発揮します。

以前の職場でも同僚にイタズラをしかけるというイベントがありました。


大人がふざけて、子どもがワクワクして、ちょっと笑ってしまう。

こういうところに、デンマークの “日常のユーモア” みたいなものを感じます。

12月になると、ちょっとだけ家の中がファンタジーになる。
僕はそれが結構好きです。

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