パソコンが普通に使用OK!なデンマークの高校の試験

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今回は、こちらの新聞を読んでいたら、「ロックダウンの影響を踏まえ、小中高でのテストを減らす」というニュースで気がついた試験に関するデジタルデンマークです。

ニュース記事によると、期末テストなどの試験を一部中止する代わりに、ロックダウンで足りなくなった授業時間を確保するということだそうです。

ふーん、そうなんだ・・・

と思ってニュースの見出しを見ていたら、「あれ? これすごくない?」と思う写真を発見してしまいました。

その記事の見出し画像がこちら👇

画像1

出典: The Local (DK) – 2021年2月5日  The Local DK

広い講堂の中で、席は離されて試験を受けている学生さんの写真。

ごく普通に見えるのですが、よーく見ると・・・

みんなパソコンを開いている!!

写真だけだと判断がつかないですが、ニュースの内容からすると高校生のテストっぽいので、本当に高校生のテストだとすると試験にパソコンを持ち込んでるってことです。

気になって調べてみたら👇のBBCの記事を発見。 内容は、デンマークの高校のテストでのパソコンの持ち込み・インターネット利用OKということを実験的に開始したという記事。

BBC NEWS Danish pupils use web in exams

で、記事の日付をみたらびっくり仰天!!

2009年!!

えっ! 10年以上前からそんな試み? 

しかも、2011年には全国に広げる?! すごい・・・

気になるルールですが、BBCの記事によると、試験の解答をパソコンで作成するのはもちろんのこと、インターネットで検索するのもOK。

アクセスを禁止されているサイトがないので、Facebookをみても良いらしい 😲

ただし、メッセージアプリなどで外部へのコミュニケーションを取るのは禁止だそう。なるほど、なるほど・・・

***

ちょっと昔話ですが、僕がまだオーストラリアで高校生・大学生だった頃、ノートパソコンは今のように一般的ではありませんでした。

でも、一部の試験は “Open Book Exam” というのがあり、教科書やノートなどを持ち込んでもOKなテストがよくありました。

中には、A4用紙一枚の” Cheat Sheet” なら持ち込みOKというのもありました。その際、クラスの誰かが「表と裏の両方を使っても良いでしょうか?」と質問するのがお約束(「遠足のおやつ200円にバナナが含まれるのか?」的な質問です)

ただ、僕の経験からいうと、Open Book Examで持ち込む教科書やノートはほぼ役に立ちません 😅 

そもそも、試験時間が限られているので、本を開いて調べて・・・なんて余裕はないからです。

逆に、Open Bookになっている分、問題の難易度が上がっていることも💦

時折、Open Book か、Closed Book か、どちらの試験が良いか生徒の希望を聞いてくる先生がいたので、僕はいつもClosed Bookを希望していたぐらい。(残念ながら、Open Bookの魅力にあがらえないクラスメイトが多く、個人的には迷惑でした 😅)

さて、インターネット検索OKって、究極な “Open Book Exam” 。

一見すごいけど、試験中にFacebookが気になり始めたら、あっという間に時間をロスしそうですね。

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ちなみに日本でも、文科省の「高大接続改革」の中でセンター試験などの入試試験のCBT化(Computer Based Test)を検討しているようですが、2023年を目指しているそうです。

やっぱりデンマークのデジタル活用はびっくりするぐらい早いねぇ・・・。

注記:妻の大学の友達のデンマーク人に実際の話を聞いてみたところ「パソコンは試験に『必須』だったけど、インターネット接続は禁止だった」とのこと。(パソコンを持っていない人は借りることができたそうです)
ただ、それも昔の話とのことなので、色々とルールが変わっている可能性があります。今のルールがどうなっているかはとても気になりますね・・・。

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