ヴァイキングは「海賊だったわけではない」らしい
北欧といえば、9世紀から11世紀にかけて海賊行為で欧州を恐れさせたヴァイキングが有名。
ヴァイキングは特定部族と言うよりも、当時デンマーク、スウェーデン、ノルウェーなどの各地に住んでいた人たちを広くさすようです。
スカンジナビアの各地に集落や部族があったので、今でもヴァイキング時代の物が各国で発掘されたり見つかったりしています。
そのおかげで色々と当時のヴァイキングの様子に関する調査が進んでいるそうなのですが、
実のところ「ヴァイキングは悪い海賊だけ」というわけではなかったというのが最近の通説らしい。
もちろん海賊として荒らしまわっていたことも事実のようですが、春夏は農村を営み、農作物を育てることができない冬季期間は船を使って貿易をしたり、新たな貿易先を開拓するために冒険したりするヴァイキングの方が多かったよう。
そういう意味では、海賊というよりも交易民に近かったのかもしれませんね。
ちなみにヴァイキングの語源となっているノース語のVikingというのは、「我が家を離れ、遠い地まで冒険(or 貿易or 侵略or 何か他のこと)しに行く」というアクションを示す言葉だったそうです。
日本語で言うと、「冬で何もできねぇから、ちょっくら出稼ぎに行ってくんべ」的な感じかもしれません。
ですが侵略された側(特に英国人)からは、侵略者がViking しにくると恐怖に慄き、英語でのVikingはスカンジナビアからやってくる「海賊」を示す代名詞となってしまったみたいです。
さて、海の荒くれ者で野蛮なイメージが定着してしまったヴァイキングですが、北欧ではそんな悪者イメージを払拭したいよう。
ヴァイキング博物館やヴァイキング村に行くと、「当時のヴァイキングは何も海賊だけをしていたわけではないのです・・・」という解説を見かけることが多いことに気がつきました(笑)
そうだよね。自分のご先祖様の良いところも見せたいよね。
ちなみにデンマークでVikingについて学びたい時におすすめなのは、👇の2つ!
- コペンハーゲンの国立博物館
- ロスキルにあるヴァイキング船博物館
National Museum of Denmark - a collection of museums all over the country
We are Denmark's largest museum of cultural history! Check the site for news on activities, exhibitions and knowledge of culture and history.
一応、オーフス市内にもヴァイキング博物館があったりします。銀行の敷地内からかなり古いバイキング遺跡がみつかり、それを展示しているのでヴァイキング時代のオーフスの様子を垣間見れます。
展示そのものはとても小さいので、あまり期待はしない方が良いかも(笑)ですが、自分でチケットを購入する無人博物館になっているという点は面白いです。
The Viking Museum in Aarhus is a small on-site museum under Nordea Bank on Skt. Clemens Torv. Here, you can literally walk in the footsteps of the Vikings who lived in ancient Aros. The museum is a section of Moesgaard Museum.