中途半端なデンマークの土足厳禁ルール
日本では玄関で靴を脱ぐのが当たり前ですが、欧米人にとってはちょいちょい面倒な風習。僕のアメリカの友達は、玄関で靴を脱いだり履いたりするのに慣れていないので、もたもたしてしているのがなんとなく可愛らしい (笑)。
そして最近は「日本などのアジアでは靴を脱ぐ」というのが一般的な知識(?)になってきているようで、何も言わなくても靴を脱ぐ欧米人が増えてきた気がします。
そんな欧米人にとっての落とし穴がデンマーク。
実はデンマーク、欧米には珍しく、微妙に屋内では靴を脱ぐのが習慣です。
ただし「微妙」と前置きしたのは、日本ほど土足厳禁が徹底されていないから。
一応、玄関で靴を脱ぐのが基本だけど、脱がずに入ることも許容される・・・という感じです。
さらに、土足NGという家主もいれば、少しなら土足OKだったり、土足ウェルカムという家主もいるので、ルールがケースバイケースで微妙に分かりにくい 💦
なので、デンマークのお家にあがる時には、ぱっと家の入り口周辺に靴が並んでいないかチェックして、「靴を脱いでそうだ!」と思ったら靴を脱ぐようにしています。判断がつかない場合は家にあがる前に、「靴は脱いだ方がいい?」と聞くようしています。
まぁ、日本人なら靴を脱ぐことにあまり違和感がないので「基本、靴を脱ぐ」というポリシーを貫けばまったく問題がないのですが、デンマーク人以外の欧米人にとっては靴を脱ぐ・脱がないの判断がとても難しいようです。
外国人向けに「デンマークの習慣で注意すること」をまとめた記事には、ほぼ必ず「デンマークの家では靴を脱いだ方が良いか聞くこと!!」という注意を見かけますし、ついうっかり土足であがってしまって注意された・・・という体験談をちょいちょい聞いたりします。
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靴を脱ぐ理由は定かではないのですが、一説によるとデンマークで多く使われている木材床のフローリングが水や泥に弱いからだそうです。なんだか習慣というよりも現実的な理由なようです (笑)
でも、100%土足厳禁の日本人からすると、デンマークの習慣はちょっと生温い。
部屋に物を忘れた際に靴を脱がずに取りに行ったり、ハウスパーティの時だけは土足OKになっていたり、家の修繕に来る管理人さんは気にせず土足で入ってきたり・・・。
デンマークの靴を脱ぐ習慣は、やっぱりちょっと中途半端。もう少し徹底すれば良いのになぁ。