実は日本の方が多い!? デンマークと日本の休暇日比較
前回の『「しっかり休む」 デンマークの休暇事情』に続いて、今回もデンマークのお休み事情をお伝えしようと思います。
デンマークでは、The Danish Holidays Act(デ: den danske ferielov)という法令で、年に25日間の休暇が保証されています。(パートタイム・アルバイト勤務者も、勤務日数・時間に応じて、同水準の休暇を付与することが義務付けられています)
日本の場合、年10日間からスタートして、勤続年数に応じて20日間に増えていくのが一般的。それなりに大きな企業なら入社後にすぐ20日間の有給休暇がもらえることも多いと思います。
だからデンマークの休暇日数は日本よりも多いような印象ですが・・・、祝日を含めるとちょっと風景が変わってきます。
まず、🇩🇰デンマークの法定祝日は、👇の8日間。
- New Year’s Day (元日)
- Holy Thursday (イースターの聖木曜日)
- Good Friday (イースターの聖金曜日)
- Easter Monday (イースターマンデー)
- Ascension Day (昇天木曜日)
- Whit Monday (聖霊降臨祭のウィットマンデー)
- Christmas Day (クリスマス)
- Boxing Day (クリスマスの次の日)
25日間の有給休暇と合わせると年間33日間のお休みです。
一方で🇯🇵日本における国民の祝日は👇の16日間(出典: 政府広報オンライン)。
- 元日
- 成人の日
- 建国記念の日
- 天皇誕生日
- 春分の日
- 昭和の日
- 憲法記念日
- みどりの日
- こどもの日
- 海の日
- 山の日
- 敬老の日
- 秋分の日
- スポーツの日
- 文化の日
- 勤労感謝の日
年間20日の有給休暇があるならば、合計36日間の休暇が取れるという計算。
なので、法令で定められている有給休暇と、祝日全部を含めると、日本の方が休める日が多かったりしちゃうのです。
ちなみに昔、日本で仕事している時に、アメリカとの開発プロジェクトで毎週月曜日に定例のミーティングを開いていたことがあるのですが・・・
日本はハッピーマンデー制度のおかげで月曜日は祝日が多いので、「えっ、日本はまた休みなの?休み多すぎじゃない?!」と言われたことがあります (笑)
まぁ、と言っても、日本の場合は有給消化率が60%ぐらい(出典: 厚生労働省)だし、祝日を出勤日としている中小企業も多かったり・・・
それに2〜3週間の長期休暇を取りにくい雰囲気もあるから、やっぱりデンマークの方がしっかりと休んでいるのは間違いないかも〜。
以上、デンマークの休日日数のお話しでした!
日本にはそもそもないし、アメリカやオーストラリアにもないデンマーク特有の祝日は👇で紹介しています。
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追加補足 ー デンマークでは、一部の法定祝日ではない記念日(憲法記念日、クリスマスイブ、大晦日など)を休みにしたり、25日の法定有給休暇に追加の休暇を上乗せしている企業もあります。福利厚生が充実している企業の場合、日本よりも休暇日数は多くなります。
ピンバック: 日本の祝日は多いけど・・・。有給休暇でしっかり休める方が良いと思う。 - Living in Denmark