年末年始の花火の後に思う「伝統を守る」とは

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昨年の大晦日は、デンマークのとても賑やかな花火の年越しを紹介しました。

この花火、歴史があり、デンマーク人にとっては重要なイベントなのですが、華やかな舞台な裏には影もありました。

花火による事故

記事で紹介したように、大晦日はみんなが盛大に花火を打ち上げます。日本のような可愛い花火ではなく、本格的な花火なのでやはり事故が多いです。

現地の新聞によると、今年、2020年は228人が花火によって重軽傷を負ったそうです。幸いなことに死者はいませんが、重傷者は29人、そのうち9人は子供でした。

記事のトーンは、「重軽傷者が出ているものの、3年連続で減少していることは良かった」なんですが、228人の重軽傷者って、日本だと規模が大きい事故なんですけど・・・。

マナーの問題

あまり話題には挙がってこないですが、マナーの問題もあります

↓は街中で見つけたゴミ箱・・・だった残骸です。

図1

二つとも金属のフレーム以外は燃えています。花火が解禁されてからこうなっていたので、不用意に捨てられた花火が原因ではないでしょうか。もしかしたら、わざと花火を入れる度が過ぎた悪戯の可能性もあります。

危険な花火ゴミ

また、元旦に初日の出を見に行った時は、道中のいたるところで花火ゴミが放置されていました。

図2

後片付けをしないで芝生や道に放置されているので、ちょっと邪魔ですし、火薬が残っていたら怖いなぁと思いました。

実際、元旦にはこの花火ゴミが爆発し、3人の子供が怪我をするという事故もありました。その内の1人は “suffered a serious eye injury” と目に怪我をする大怪我だったようです。

NHKによると、日本でも、一部のマナー違反者による混乱/危険行為や安全上の問題で、開催を取りやめる花火大会が増えており、夏の風物詩をどう守るかが課題になっているそうです。楽しむことに「タダ乗り」するのではなく、「マナーを守る」ことが伝統継続には重要なのですね。

デンマークではまだそのような話はなさそうですが、今以上に事故が増えたり、マナー悪化が顕著になれば、大きく規制するような話が出てくるのも時間の問題かもしれません。

花火の後の静けさに、「伝統を守るためには、マナーを守る事」も重要なんだなぁと感じた年末年始でした。

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年末年始の花火の後に思う「伝統を守る」とは」への1件のフィードバック

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