ぜひ「背景」を説明して欲しい!日本のクリスマスのフライドチキン
デンマークのニュースメディアによると、今年のクリスマスパーティーはコロナ規制の影響で、9割がキャンセルになっているそうです。
そうは言っても、デンマーク人にとってのクリスマスはパーティで最も盛り上がる時期。僕の家の近所では、夜遅くまでパーティをしているところもあるので、楽しそうな音楽と騒ぎを聞きながら、すごいなぁと感心しています (笑)
***
さて、僕の周りにいるデンマーク人の多くは、外国、特に日本のようなアジアでのクリスマスの過ごし方をあまり知らないようです。特に僕の職場では、僕以外に欧州域外の外国人がいないので、知る機会がないと言った方がいいかもしれません。
そのため「日本でもクリスマスを楽しむけど、大晦日とお正月の方が重要なんだよ」と教えると普通に驚いてくれます。
特に、年末年始は年越しをしながら旧年の年神様を送り出して、新年の年神様を迎えるという神道的な意味や初詣の話をすると、とても神秘的に感じてくれるようです。
***
ちょっと話がそれますが、デンマークが移民国家のアメリカ・オーストラリアと違うなぁと思うのは、一神教のクリスチャンの割合がとても多いこと。
アメリカやオーストラリアでは、インド人、中国人、韓国人も多いので、多神教のヒンドゥー教や仏教がさほど珍しくないのですが、デンマークは移民が少ないせいかあまり知らないご様子。(※ 仏教はそもそも神ではないとする汎神教または無神教に分類すべきという説もあります)
そのため、「八百万の神」ように神様がたくさんいるという概念が、デンマーク人には神話的で新鮮なようです (笑)。
***
クリスマスの話題に話を戻しますが、僕の中でクリスマスシーズンの鉄板ネタは「KFCのクリスマス・バレル」のご紹介。
なぜなら、欧米ではクリスマスにKFCのフライドチキンを食べるとか、ありえない話だから。もっとも贅沢な料理を食べるクリスマスにファーストフード?!という顔をするから面白い 😁
これは、僕のメールにKFCから送られてきた Xmas 早割の広告メールなのですが、話のネタ用に僕のスマホのお気に入りに保存しています。
これを見せながら「クリスマスのKFCフライドチキンが人気、しかも予約しないといけない」という話をすると、欧米人は「マジでっ?!」とほぼ確実にびっくりしてくれます。
欧米人からすると、最も豪華な食事を食べるべき日にファーストフードというオプションが許されることにびっくりしますし、食文化が豊かな日本で何故フライドチキンを食べる必要があるのか?という点で意外なよう (笑)
ただ、KFCを食べるという話だけをすると、日本の食文化が非常に貧しく、アメリカのファーストフード文化に屈してしまったような印象を受けてしまうので、きちんと👇の詳細説明もするようにしています。(ビールでエンジンかければ、このネタを起点に数時間は話を盛り上げられる自信あります 笑)
① 日本では年末年始の方が重要なので、伝統的な食べ物は年末年始で楽しむこと
→ 年越しそば、おせち、餅の話ができます。
② 欧米のようにオーブンがないのでローストポークやローストターキー(クリスマスではなくてThanksgivingの料理だけど・・・)を自宅で作れないこと
→ キッチンが狭いこと、和食はオーブン料理のように簡単ではなく手間がかかるという話ができます。③ グロバリゼーションが始まった1970年代に、KFCが上手に欧米のイメージをマーケティングしたこと
→ ビジネス系なら「グローカル戦略」としてマクドナルドの照り焼きバーガーの話ができます。
④ 日本のKFCのフライドチキンは、実に美味しいこと(※)
→ デンマークのKFCも食べてみたことがあるのですが、衣の味付けは違うし、身はパサパサだし、美味しくなかったという話ができます。
色々と文化の違いや背景を説明しないといけなくなりますが、このテーマはクリスマスパーティで絶対盛り上がるテーマなので、ネタに取っておくと話題に困らないかも〜 😉