Brexitのリアル:英国人向けEUルールで現場は混乱
日本からEU諸国の空港に到着すると、必ず入国審査場で見出し画像のような看板を見かけると思います。
入国審査もしくはパスポート・コントロールと言われている手続きが必要なので、日本人は他の外国人と一緒に「All Passport」の方に並んで入国審査を受けます。
一方で、EU国籍を持っている人は「Citizen EU-EEA-CH」と書いてある方に並ぶ感じです。
基本的にEU国籍ホルダーの入国審査の方が手続きが早いので、羨ましいですよね。
さて、ここで問題!!
先週の金曜日をもってイギリスはEUを離脱しました(いわゆるBrexitです)。
Brexit以前のイギリス人は、EU側の入国審査に並ぶことができました。
それではBrexitを果たした今、並ぶのはどっちでしょう?
これまで通り、EU側?
それとも日本人と同じようにAll Pasport (Non-EU)側?
答えは・・・
これまで通りEU側です!
「あれ?EU離脱したんじゃないの?」と言われそうですが、2020年12月末までは移行期間が設けられているため、これまでと同じルールでヒトの移動が認められています。
なので、イギリスはEUメンバーではないのですが、今まで通りEU側に並んでもOKなのです。
ただ、現場ではきちんと理解されていないこともあり、ネットでは『イギリス人なのに「All Passport」の方に並ぶよう指示された 😤』みたいな愚痴がポロポロでているそうです。
イギリスの旅行業界団体のABTAからは、「今までと同じようにEU側で並んでいいからね!」とTwitterで注意喚起のメッセージも出ていました。
日本人には全然関係がないニュースですが、Brexitの影響はこのようなちょっとしたところで出てくるのかもしれませんね。
ちなみに、移行期間が終わる2021年1月以降どうなるかは、今後のイギリスとEUの交渉によって決まるそうです。最終的にどうなるのかなぁ。
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