水道水で持続可能な社会に貢献 – ソーシャルスタートアップ🇩🇰
先日、現在デンマークで行われている地方統一選挙の様子をお伝えしました。
そのnoteにて「選挙活動として、候補者が通行人にちょっとした小物ギフトを配っている」という話を紹介したのですが、今度は通勤中に👇をもらっちゃいました!
小型の牛乳パックのような容器で微笑むオジさんは、現職オーフス市長のJacob Bundsgaardさん。今年で10年目というベテラン市長で、今回の選挙で続投を狙っているのかな?
※ 市長は基礎自治体の議会議員の投票によって選ばれるそうなので、Jacob さんが市長を続投するためには、本人が当選するだけでなく、支持政党の議員が多く当選して、議会においてJacobさんに票をいれないといけないようです。
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さて、さすがに牛乳を配ることはないだろうからジュースかな? と思ってパックの裏を見ると、大きく
Vand
と書いてある。
Vand というのはデンマーク語で「水」ということ。
おおっ・・・ミネラルウォーターかっ! と思って良く見ると変な文言に気がつきました。
Drik altid vand fra vandhanen
英: Always drink tap water
日: 水道水を飲みましょう
んっ? 水を配っておいて「水道水を飲みましょう」ってどういうこと?
まさかっ?!
そうなのです。この牛乳パック的な容器にはいっているのは・・・
普通の水道水😆
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この普通の水道水をパックに詰めて販売しているのは、Postevandというオーフス発のソーシャルスタートアップ。(ウェブサイトはなかなか斬新です & 一部のブラウザでは開きません・・・)
いわゆる持続可能な世界や社会を意識しており「貴重な地下水資源を浪費したり、ペットボトルのプラスチックで環境を汚さないためにも、水道水を飲もう!」ということのようです。
横に書いてある説明文をきちんと読むと、👇のようなことが書いてありました。
・デンマークの水道水は世界トップレベルの良質な水であるにも関わらず、毎年1億リットル分ものペットボトルの水が消費されていること
・水の原材料は「100% デンマークの水道水」であること😆
・容器の材料は100%再利用したものから作られており、かつ96.9%が再度再生可能であること (そして容器を使い回すのもOK)
なるほど、なるほど・・・。
さすが、SDGsに意識が高いデンマーク。面白い取り組み!!
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そうそう、以前👇のnoteでも紹介した通り、デンマークの水道水はそのまま飲んでも大丈夫です。
硬水なので好き嫌いやお腹との相性があるかもしれませんが、僕は毎日普通にゴクゴク飲んでます 😆