11月の第1金曜日はクリスマスビールの解禁日

そういえば、先週の木曜日は11月の第3木曜日。ボージョレ・ヌーヴォの解禁日でしたね！

さほどボージョレ・ヌーヴォへこだわりがあったわけではありませんが、日本で会社員だった時は、この時期にボージョレ・ヌーヴォを口実に飲み屋さんに行ったものです (結局、ワインじゃなくてビールを飲んでいた気がするけど・・・😅)。

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さて、デンマークではあまりボージョレ・ヌーヴォで盛り上がらないのですが、実はこの時期、別の種類のお酒で盛り上がっちゃう日があります。

その日は通称 J-dag (ジェイ・デー)と呼ばれる 11月の第1金曜日。

今年は11月6日の金曜日でしたが、この日には Julebryg と呼ばれる「クリスマスビール🍻🎄」の販売が解禁されるのです〜！！

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クリスマスビールとは、クリスマス・年末年始シーズン向けの期間限定ビール。

通常のラガービール(こちらではピルスナーと言います)よりも、味が濃くて、アルコール度数がちょっとだけ高め。中には、シナモンやクローブなどのスパイスを効かせたものもあります（スパイスでアルコールの強い味を和らげる狙いがあります）。

そして例年であれば、デンマークのビールメーカー「Tuborg（ツボルグ）」が、J-dagの金曜日の夜にパブやバーで Tuborg Julebryg をただで配りまくるというのが恒例行事だそう。

ただ、残念なことに今年はコロナの影響でTuborgの恒例キャンペーンは中止。静かにスーパーでクリスマスビールが並ぶだけの日になってしまいました。

それでも、スーパーに行くとTuborg Julebryg が山のように置かれています。

そして、クリスマスビールに力を入れているのはTuborg社だけではありません。他のビールメーカーも独自のクリスマスビールを展開。

昨年は気がつかなかったのですが、なんだか色々なクリスマスビールが出ていたので、スーパーで見つけたクリスマスビール（缶）を全部買ってきちゃいました！

先週末は二日酔いだったこともあり、まだ味見ができていないのですが、今週末あたりからちょっとずつ飲み比べをしてみようと思います。

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ちなみに、 デンマークのJ-dag (ジェイ・デー)が主要イベントになったのは1980年代。

意外に日が浅い伝統なのですが、歴史を紐解くと・・・

なんとっ、当時のデンマークでは11月第3木曜日に「ボージョレ・ヌーヴォ」というフランス産ワインが盛大にキャンペーンをしていたそうな！

それに全面対抗したのが前出のTuborg社。ボージョレ・ヌーヴォの解禁日よりもちょっと早い11月第1金曜日を「クリスマスビールの解禁日」として打ち出しました。

しかも、解禁日にビールを配りまくるという積極的なマーケティングキャンペーンを展開。それが功を奏し、デンマークではボージョレ・ヌーヴォよりもJ-Dagの方が盛り上がるようになった・・・という話らしい。

昔からの伝統かと思いきや、ワイン国フランスと、ビール国デンマークの攻防戦の産物だったのか！！