日本に比べて圧倒的にシンプルなデンマークの「緊急警報の訓練日」

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デンマークでは、5月の第1水曜日が緊急警報の訓練の日になっています。

と言っても・・・

日本のようにしっかりとした訓練をするわけではなく、全国にある1,078本の警報サイレンを鳴らす「緊急警報のテスト日」と言った方が正確です。

具体的には👇のような感じ。

① 正午に緊急警報サイレンが鳴る(短いサイレンが4回)
② 家の中に入り、扉・窓を閉めて安全確保(任意)
③ テレビ・ラジオなどで状況を確認(任意)
④ 終了のサイレンが鳴ったら訓練終了(長いサイレンが1回)

まぁ、基本的には甲子園で流れるようなサイレン音を聞くだけの訓練なので、何もしないうちに10分ぐらいで終わっちゃいます。

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年2回の防災訓練が義務付けられている日本に比べると、デンマークの年1回のこの訓練は圧倒的にシンプル😅 

それもそのはず、デンマークでは自然災害がまったくと言って良いほどないっ!

英語版Wikipediaの「Natural disasters in Denmark (デンマークの自然災害)」を見ると、10ページしかありません。それもよく見ると19世紀にデンマークの植民地だったヴァージン諸島で起きた地震とか、1867年の洪水とか、1362年のサイクロン&洪水とか・・・ちょっと古い。

おまけに紀元前120〜112年にあったとされる洪水まで含めているのに、10ページしかない。

一応、それぞれのページを確認してみると、近代の自然災害は1990年の嵐、1999年・2005年・2013年のサイクロン、そして2008年の地震が自然災害として大きかったようです。

同様に「Natural disasters in Japan (日本の自然災害)」をWikipediaで開くと、違いは明らか!

Many types of natural disasters occur in Japan such as tsunamis, floods, typhoons, earthquakes, cyclones, and even volcanic eruptions. 
日本では、津波、洪水、台風、地震、サイクロンそして火山噴火まで、他種多様な自然災害が発生します。

という記述からスタートして、過去の悲しく悲惨な自然災害の記録がたくさん見つかりました・・・。ページ数をカウントしてみようと思ったのですが、地震に関するページだけでも100ページを軽く超えてしまうレベル。

やっぱり日本は災害大国。自然災害と隣り合わせなので常に備えが必要です。しかも定期的な防災訓練のおかげで国民一人ひとりが防災に慣れています。

それに比べて、デンマークでは防災という発想はあまり必要ないんだろうなぁ😅 なにも考えなくて良いその自然環境が羨ましい・・・。

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さて、昨年書いたnoteでも共有しましたが、明日の警報訓練で流れるサイレンは↓のような感じ。

※※大きな音量が流れるので、再生時はご注意ください〜※※

まず、緊急事態が発生した時のサイレン。4回にわたって警報が鳴ります。

そして、緊急事態解除(終了時)の警報。とても長いサイレンが1回だけ流れます。

突然聞くとびっくりしちゃうかもしれませんが、明日は訓練なのでご安心を!(デンマークにいない方には関係ないですが・・・)

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