6月15日はデンマーク国旗の誕生日

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6月15日のデンマークは「Valdemar’s Day」という記念日。

Valdermar は、13世紀にデンマーク王国を統治していた「ヴァルデマー2世」の名前から来ています。ヴァルデマーの記念日という名前なので、ヴァルデマー2世の誕生日かな?と思いきや、実はデンマーク国旗🇩🇰の誕生日でした!

なんとっ!
デンマークの国旗🇩🇰は
今日で801歳!!

伝説ですが、デンマークの国旗が歴史で登場するのは1219年6月15日(801年前です)。当時のデンマーク国王 ヴァルデマー2世がエストニアを侵略した時です。

ヨーロッパの中世(11〜13世紀)には、地中海・中東でイスラム勢力と戦う十字軍が登場します。実は北欧でも、キリスト教から見た異端教徒を一掃するための北方十字軍があったそうです。ヴァルデマー2世のエストニア侵攻は、この北方十字軍の一環でした。

ヴァルデマー2世様 御一行は、バルト海を渡り、エストニアに上陸。簡易的な城を構えますが、夕食直後のまったり時間に、突如攻撃してきたエストニア軍にタジタジ。

あと一歩で負けると思われた瞬間・・・

「この旗を高く上げよ!されば勝利に輝く」という声と共に、天から赤地に白い十字架を表した旗が落ちてきました。

それを手で掴んだヴァルデマー2世は、一緒に従軍していたデンマークの大司教さんに旗を高く揚げるように託します。

大司教さんが手で旗を高く掲げると、天からの言葉の通り、デンマーク軍が立て直してきました。

ところが、ずーと高く旗を揚げていたら、手が疲れてきたので、手を降ろしてしまいます。

すると、一気にデンマーク軍が劣勢に!?

慌てた大司教さん、疲れた手で旗を高く揚げると、不思議、不思議。また、デンマーク軍が勢いづきます。

当時、推定52歳の大司教さんにとって、バトルの間、旗を高く持ち上げるのは大変だったそうで、最後は周りの人が腕を支えていたとか・・・。

そして、最後には大司教さんの頑張り(?)のおかげで、デンマーク軍は勝利します。(大司教さん、お疲れ様!)

その時の様子が↓こちらの絵画。多分、旗に向かって手を向けているのが当時52歳の大司教さんかな?

画像1

この時から、赤地に白の十字架がデンマーク軍の旗として登場し始めます。ただ、これはあくまでも伝説だそう。実際に史実としてデンマーク国旗が確認できているのは14世紀のヴァルデマー4世の頃です。

ただし、今のように誕生日パーティで気軽に使う様なものではなく、19世期まではデンマーク王家しか🇩🇰を使う事が許されていなかったそうです。

国民が自由に国旗を掲げられるようになったのは、1834年にドイツに占領されていたデンマーク領を取り返した時。ドイツに勝利して故郷に凱旋してきた兵士を迎え入れたのは、国中の人たちが窓から掲げたデンマーク国旗🇩🇰でした。

これをきっかけに、デンマークでは誰でも国旗を掲げることが許されるようになったそうです。

そして現在、デンマークの国旗は世界で最も古い国旗として、国民に愛されています。(下の写真はどう見てもパーティグッズだけど・・・)

画像2

そうそう、デンマークとエストニアの戦いの地になったタリン市(Tallinn)には、デンマーク国旗の伝説の地が「Danish King’s Garden」という観光地になっているそうです。

行ってみたい・・・。

※2022年夏についに行く機会がありました!

〜〜〜おまけ〜〜〜 

以前、デンマーク国旗とマルタ十字軍についてnoteを書いているので、こちらもぜひご覧ください〜。

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