欧州内で異なる消費税
今日は久々に頭が疲れました・・・。
現在、とあるデンマークの大手企業さんのオンラインショッピングのシステムを刷新するというプロジェクトに携わっています。
日本だと経験できない特殊業界のクライアントさんなので、非常に面白いのですが、頭を悩ませることも・・・
それは、欧州の消費税の扱い。
ご存知の通り、日本の消費税は基本10%で、食品などの生活必需品は軽率減税制度が適用されて8%。
一方で、デンマークの消費税はなんと一律25% 😵
元の値段の4分の1が上乗せされるのでめっちゃ高い・・・。
そして北欧仲間のノルウェー🇳🇴やスウェーデン🇸🇪の消費税もデンマークと同じ25%。フィンランド🇫🇮はちょっとだけ安くて24%です。
中欧に行くと、ドイツ🇩🇪が19%、フランス🇫🇷が20%と20%前後の国が多いようですが、南欧のポルトガル🇵🇹23%、イタリア🇮🇹22%、スペイン🇪🇸21%は北欧ほどではないですが若干高くなる傾向。
消費税が10%の日本からすると、どの国もびっくりするような消費税の高さ。
実は、EU加盟国はEU条例により少なくとも15%以上の消費税を課すことが義務付けられています。
(※ 日本のように、特定商品に対して軽率減税を適用する場合でも少なくとも5%以上の消費税としないといけません)
だから、EUに行けば、どの国でも消費税は日本より高いということになります。
ちなみに、最も消費税が低いのはルクセンブルク🇱🇺の17%。
そして最も消費税が高いのはハンガリー🇭🇺の27%。
加盟国の消費税を平均するとおおよそ21%ぐらいだそうです。
ちなみに永世中立国スイス🇨🇭はEUに加盟していないのでEU条例の縛りがなく、驚きの7.7%に設定しているそうです。
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いずれにしろ欧州の消費税は、日本に比べると高く設定されているのですが、欧州で国境を超えてビジネスをすると、お客さんの居住国によって適用する消費税を変えないといけません。
ところが、どの国の消費税を適用するかどうかは、お客さんの居住国だけでなく、モノやサービスの内容によって変わったり、売り方によってルールが違うらしい・・・💦
特にオンラインビジネスの場合は、国境という概念があやふやなので、さらにややこしい >_<
そもそも欧州の消費税なんてよく知らないし、欧州人のクライアントさんですら理解していないものを細かく確認しないといけないので、本当に頭が疲れました😅
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ちなみにこの消費税問題は、ややこしい上に間違いやすく、欧州をまたがって事業展開する中小企業の悩みポイントの一つだそう。
EUによってヒト・モノ・カネ・サービスの行き来は自由になり、5億人の大きな自由経済圏が出来た・・・と言われています。でも、こういった税制度の違いや、ややこしいルールというところまで撤廃するのは難しいのでしょうね。
そうそう、Brexitしてしまったイギリスは、EUのルールが外れてしまいましたが、今度は共通ルールからも外れちゃったので、消費税の扱いがさらに特殊・・・😭
さて、明日もこのややこしい問題と睨めっこしないといけないので、そろそろ寝て英気を養わなければ・・・。