デンマークの食品ロス撲滅活動
12月24日〜26日の3日間、デンマークのスーパーは閉まってしまいます。最近の日本だとお正月から開いているスーパーが多くなったので、3日間も買い物ができなくなるのは久しぶりです。
買い置きしていた牛乳が無くなったこともあり、近所のスーパーLidlの初売り(?)を見てきました! (僕は紅茶・コーヒーにミルクを入れたい人なので、牛乳が切れると困っちゃうのです)
クリスマス連休直後のスーパーはお肉がお得
連休後のお買い物だったので、ちょっとワクワクしながら行きましたが、想定通り日本のお正月のようなお祭り雰囲気は皆無で、いつもと同じ感じで営業していました(笑)
でも、ナマモノ食品のセールが凄いことになってしました!
挽肉は賞味期限が短いからでしょうか。ほとんど30% Offです。
また、クリスマス用の季節商品も安くなるようです。クリスマスの食事でよく出てくる「Hamburgerryg」というハムはセール対象です。
年末までセール対象なので、今日は買わなかったですが、そのままでも、ハムステーキにしても美味しいとのことで、次回買ってみようと思いまーす。
僕がお店に行った時には、お店のスタッフがお肉の賞味期限を一つひとつ確認していました。トレイが満杯になる量のお肉が回収され、まだ賞味期限内の食べ物は↓の安売りセクションに置かれましたが、結構な量のお肉はお店のウラに持っていかれてしまいました。
デンマークの食品ロス撲滅活動
「IKEAのクリスマスビュッフェ」でも紹介した通り、デンマークのクリスマス料理はとても豪華です。特にお肉はメインコースに必須な食材なのですが、需要に応えるために大量に用意した在庫は売れ残る現実があります。
日本では2019年10月1日に「食品ロス削減推進法」が施行されたばかりですが、デンマークでは、すでに2008年から「Stop Wasting Food運動」という食品ロス削減活動が活発です。そのため、大量に売れ残る食材に対する課題意識はとても高いようです。
特に着目されているのは「賞味期限」で、
賞味期限が過ぎたら売れない・食べられないという概念を変えるという取り組みが多くなされています。
例えば、賞味期限が切れてしまった商品を販売する賞味期限切れスーパーの元祖「Wefood」は2016年にデンマークでスタートしました。賞味期限切れで、スーパーやメーカーが売れなかった商品を引き取り、価格を下げたり、ホームレスに寄付したりと、色々な工夫をして食品ロスを減らす取り組みをしています。
また、「Too Good To Go」というアプリは、レストランで作り過ぎてしまった料理やキャンセルで不要になった料理を、安く提供する仕組みを提供しています。このサービスはデンマークからヨーロッパ各地に広がっていて、日本でもTABETEという類似サービスが立ち上がっています。
そんなデンマークでも、人口1人当たりの食品ロス※は年間125kg とヨーロッパの中では多めで、まだまだ十分とは言えないそうです。Wefoodではあまり食肉を扱っていなかったので、冒頭で回収されてしまった食肉は廃棄されている食品の一部なのかもしれません。(ちなみに日本はデンマークよりも多く、1人あたり年間157kgの食品ロスが発生しているので、やらないといけない事は多そうです。)
そんなわけで、食品ロス削減に貢献しつつ、家計にも優しくするため、賞味期限ギリギリの豚挽肉と鶏胸肉を購入しました!
今週末の料理に使おうと思います!
ピンバック: デンマークの食費事情と節約のコツ - Living in Denmark