郷に入れば郷に従え② 自転車の時の信号マナー
このデンマーク語・・・
Man må hyle med de ulve man er i blandt.
「群れの狼と共に吠えろ」
日本語では、「郷に入れば郷に従え」という意味です!
英語では、When in Rome, do as the Romans doというように「その土地・環境に入ったら、そこでのやり方や習慣に従うのが得策ですよ」という格言は、多くの国で特徴的な言い回しがあるようです。
ただ慣習の中には、明文化されていない暗黙的なルールもあるので、外国人が戸惑うことが多々あります。(それが異文化との遭遇の面白いところなのですが 笑)
もちろんデンマークにもそういった「えっ、そういうルールなの?!」みたいなものがあるので、デンマークの暗黙ルールを非定期シリーズで紹介していまーす。
自転車で信号待ちをしている時の注意点
デンマークに住むなら自転車は必須と言われるぐらい、デンマークは自転車大国です。
自転車はクリーンな交通手段として推奨されており、ほとんどの主要道路には一般車道と歩道に加えて、自転車専用レーンがしっかりと整備されています。
自転車は自転車専用レーンもしくは車道を走行することになっており、歩道を走っているところを捕まると750クローネ(約13,000円)の罰金です。
これは慣習でなく、ちゃんとした交通法で決まっていることなので、デンマークで自転車に乗る時は気を付けましょう。
それでは、どこに暗黙的な慣習があるかというと・・・
自転車専用信号機の黄色信号です!
日本の車道の信号は、青→黄→赤 もしくは 赤→青 という順番で色が変わると思います。(正確には青ではなく緑色ですが・・・)
デンマークでは、青→黄→赤 の順番は同じです。一方で、青に変わる場合は黄色が途中に入るため、赤→黄→青 という順番で信号が変わります。(黄色では、赤と黄色が同時に点灯します)
もちろん、赤信号は「止まれ」、青信号は「注意して進め」です。
そして、日本では見かけない赤からの黄色信号は「発進準備」です。
念のため、補足しますが「発進準備」であって「発進OK」ではありません。
しかし!
自転車で信号待ちをしている時、赤から黄色信号になったらペダルを漕ぎ始めるフリをしましょう
でないと、「おい、早く行けよ!」という無言のプレッシャーを後続自転車から受けることになります。
最悪、「ちりりりーん」とベルを鳴らされます・・・。
なぜか良くわからないのですが、自転車の信号待ちになると、デンマーク人は少しだけセッカチさんになってしまい、「黄色は発進OK!行くぜ〜」という感じで走り始めてしまいます。
ただ、先ほどお伝えした通り、黄色信号はあくまでも「発進準備」です。「発進OK」ではありません。
なので、最近は漕ぐフリをして「分かってますよ〜。発進しますよ〜。あー、でもちょっとペダルが重いなぁ。進むのが遅いなぁ。ごめんね〜」というオーラを出しながら、黄色信号をやり過ごす技を身につけました。
だって、黄色信号で発進して事故にあったり、罰金になったりしたら嫌だもの・・・
自転車が混み合うデンマーク都市部で自転車に乗る際は、黄色信号はちょっと注意しましょう。
みんなと同じように黄色で走り始めるか、黄色を上手にやり過ごすか、それとも後続自転車の激しいプレッシャーを無視するか・・・やり方はあなた次第です 😉
赤信号:停止する
黄色信号が点灯:ペダルを漕ぎ始めるフリをする
青信号:自信をもって注意しながら発進