お隣さんと合唱を楽しむデンマーク

突然ですが、昨夜から大家さんが新しい趣味を始めたみたいです。

夕方6時過ぎ、近所のスーパーにお買い物に行って家に帰ってきたところで、お庭にいる大家さんとばったり。

夕方6時とはいえ、冬のデンマークは真っ暗です。そんな暗闇の中で、懐中電灯を持ってゴソゴソしている大家さんがいたので、ちょっとびっくりしちゃいました。

僕に気がついた大家さん「やぁ！」と手を振ってきたので、僕も「こんばんは〜」と挨拶。すると、ニコッと笑いながら「ご近所さんとCorona Singingをしてんだよ〜」と教えてくれました。

ええー、あの噂の Corona Singing！？

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実は、前回のコロナ第1波のロックダウンをきっかけに、デンマークでは Corona Singing というのがジワっと流行っています。

Corona Singingとは、毎日決まった時間にバルコニーや庭に出て、ご近所さん達と1曲歌うという、のんびりした習慣。大規模なものではなく、ご近所さん数人で歌うのが多いそうで、大家さんも隣人のおじさん3人で毎日夕方6時に歌うことにしたみたいです。（ロックダウンではないけれど、第2波で規制が厳しくなったので始めたのかな？）

昨夜はちょうど終わったところで帰ってきたので聴けなかったのですが、今日は6時に窓を開けてこっそりスタンバイ。

すると、外でおじさん達の話し声が聞こえた後、「ワン、ツー、スリー！」の掛け声とともにアカペラの歌声がスタート！！

もう夜だったので真っ暗ですが、正面に住んでいる隣のおじさんは、バルコニーにキャンドルを置いて歌っていました。とてもおしゃれ (笑)

そして、アカペラなのにみんなとても上手！！

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デンマークの皆さんは、アカペラの合唱がとても好きなようです。年間を通して、クリスマスや誕生日などのイベントで、家族や友達と一緒に合唱するのが当たり前みたい。

以前、👇の「魔女を焼くイベント」でも紹介しましたが、焚き火を囲みながら歌を数曲合唱することが、デンマーク人にとってはヒュッゲなのです。

夏至祭 – 魔女を焼くイベント（当日）

デンマークでは、一家に一冊はあると言われている本がこちらの Sangbog (歌の本)。雰囲気は賛美歌にも近いですが、位置づけ的には「みんなの歌」っぽい感じでしょうか。

大家さん達もこの本から一曲選んで歌っているようでした。

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ちなみに、デンマークのNHKにあたるDR放送では、毎朝9時過ぎに「Morgensang」という朝の合唱番組を放映しています。KayaさんとOleさんの2人がおしゃべりを交えながら、2,3 曲歌うシンプルな番組です。

視聴者と一緒に歌うことを意図しているので、最初は軽いストレッチと発声ウォームアップが入るのがちょっと面白い。

DRの放送はオンラインで視聴できるので、もし興味があればぜひDRのホームページで視聴してみてください。（ただし、一部の番組はデンマーク域外からの試聴に制限があります）

DRTV – MorgensangSyng dagen godt i gang med Kaya Br端el og Ole Kibsgaard. Hverwww.dr.dk

さて、明日はアメリカの大統領選のためDR放送の「Morgensang」はお休みですが、夕方6時の大家さん合唱は楽しみ〜 ♪