デンマークのクリスマスパーティで飲みまくるお酒は「シュナップス」

つぶやく シェアする

12月のデンマークはクリスマスパーティが目白押し。

12月24日は家族や親族で集まるのが一般的なので、それまでに職場や親しい友人たちとのクリスマスパーティや飲み会がたくさん開かれるのです。

その光景は日本の忘年会と似ていて、特に金曜日や週末の夜はどこも賑やかな雰囲気で浮かれています。

ちなみにクリスマスパーティはデンマーク語で Julefrokostユールフロコスト

Juleが「クリスマス」で、frokostが「ランチ」という意味なので、直訳するとクリスマスランチ。でも、夜に開催されるJulefrokostもフツーなので、クリスマス食事会と訳す方が正しい感じかも。

さて、そんなクリスマスパーティで欠かせないのがこちらのシュナップス

画像

薄い茶色か無色の透明な蒸留酒で、小さいグラスに注ぎ、ストレートのまま味わうのが「正統な飲み方」だそう。

かなりアルコールが強いお酒なので、アルコール度数は最低でも37度。高いものになると60度近くにもなり、飲むと喉が焼けるような感じ >_<

おまけに不思議なハーブで香り付けしているので、ツンとした風味がちょっとキツイ 😅

たとえて言うならば、不味いお菓子と言われるリコリスのような味のキツさ

***

そんなキツイお酒なので、デンマーク人ですら「不味い」「悪酔いする」「飲むものじゃない」と言ったりします。

なのに、変なことにクリスマスパーティではめっちゃ飲みまくる。

シュナップスがないとクリスマスパーティではないとまで言い切る人もいます。

実は、僕が働いている会社のクリスマスパーティが金曜日にあったのですが、テーブルには当然のようにシュナップスのボトルが・・・。

画像
黄色いラベルのボトルがアルコール度数40%のシュナップス

次々とショットグラスに注がれ、ことあるごとにシュナップスで乾杯!

本当にキツイのですが、2、3杯目ぐらいから美味しくなったような気がするは酔ってるから?

***

ちなみに一般的にはシュナップス(もしくはスナップス)と呼ばれていますが、ドイツで飲まれているシュナップスとはちょっと異なり、厳密には Akvavit命の水 という種類だそうです。(シュナップスのひとつの種類として北欧で作られるAkvavitというカテゴリーがあり、EU法で定められた製法に従わないとAkvavitという名称は使えません)

デンマークのスーパーならば、どこでもAkvavitを売っているので、簡単にお買い求めできますが、クリスマス期間中の限定ラベルもあります。

それがこちらのJule Akvavit。

画像

Akvavitの代表メーカー Aalborgオルボーが、クリスマスの時だけに販売するそうで、お友達のクリスマスパーティでいただいたのは2012年モノでした。

ちなみにボトルに趣向をこらしながら毎年オリジナル商品を出していて、コレクションしている人も多いそうですヨ。

画像

さて、シュナップスは非常に強いお酒なので一気に飲むのはNG。ちびりちびりと飲んでOKなので、少しずつ飲みつつ、ちゃんとチェイサーで水を飲むのが重要です。

特にウィスキーや焼酎などの強いお酒に慣れていない方は、味見程度に「キツさ」を体験するだけにした方が無難だと思います。

そうしないと僕(そして僕の同僚たち)みたいに二日酔いで苦しみます・・・😓

つぶやく シェアする

\新着記事や🇩🇰の日常をツイートします/