デンマークの夏の定番 冷製バターミルクスープ「Koldskål 」
お昼の12時、Slack (会社のチャットアプリ) がピ〜コンと鳴って・・・
Der er frokost!!
(ランチの準備できたよ!!)
と、会社のお昼を用意してくれるピコリーニちゃんから通知が入りました。
お昼の時間だ〜!とウキウキしながら食堂に行くと、いつもと違うメニューを発見!!
それがこちらの Koldskål (コールスコー)
Koldskål は直訳すると「冷たいボウル」という意味ですが、料理名としては「冷製バターミルクスープ」というのがより正しいかもしれません。
実は、夏になるとデンマークの食卓に必ず並ぶ定番料理です。
作り方は結構シンプルで、kærnemælk (バターミルク) や tykmælk (牛乳を発酵させたヨーグルトのような乳酸飲料) を混ぜ、レモン、砂糖、バニラなどで味付けするだけ。
以前から食べてみたかったのですが、スーパーに並んでいる出来合いのKoldskål は1リットルもあり、美味しくなかったらショックすぎると思いなかなか手が出せなかったのです。
それが会社のランチのデザートに登場!! やったー!
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同僚達の様子をみると、ボウルにKoldskålを注いだ後に、ビスケットをポイポイっと入れている・・・。
同じように真似して、はい出来上がり!
早速食べてみると・・・
結構、美味しいじゃん!!
あー、ほのかに甘いのだけど、ヨーグルトのような酸味とレモンの酸味で爽やか。
味的には飲むヨーグルト!!でも、かすかにヤクルトのような風味を感じます。
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さて、美味しい、美味しい、と言いながら食べていると、同僚デンマーク人のD君が、
「夏になったら必ず食べるんだよ〜。クッキー以外にもフルーツを入れたりもするし、夕食としてこれを食べたりもするよ」
と教えてくれました。
えっ?これが夕食? 飲むヨーグルトが夕食って、足りなくない???
そう思ったのですが、日本で言うと「そうめん」のような感覚で、簡単な夕食としてKoldskålを食べることが多いそう。
「家庭によって味の好みが違ったりするんだけどね。私のお母さんは酸味が強みだけど、お父さんが作ると甘くなるの。生まれ育った味があるのよ〜」
と教えてくれたのは、プロジェクトマネージャーのMさん。
へー、日本で言うと味噌汁の味かお雑煮の具の違い的な感じ?
「スーパーでKoldskålを売っているのをみたことがあると思うけど、あれもどのブランドが良いか、好みが分かれるんだよね〜。」
とD君。夏になるとスーパーの冷蔵庫に並んでいるのですが、確かに色々なブランドがあるなぁ。
「初めての人に一番おすすめするなら、ArlaブランドのKoldskål なんだけど(テーブルに座っているみんながウンウンとうなずく)・・・」
なるほど、なるほど、これだね! もし、Koldskålを味見してみるなら Arlaブランドの👇が一番良いそうですよ!!
そして、D君が続けて
「でも、僕の実家ではさ、黄色の一番安いKoldskålなんだけど・・・」
と言った瞬間、みんなが手を振りながら「Nej, nej, nej!!!! あれは絶対ダメ!!一番食べちゃダメ〜〜〜〜」と大騒ぎ😲
どうやら、一番まずいKoldskålとして定評らしく、D君以外は絶対に選ばないと言ってました (笑)
多分👇これのことだと思うのですが、これはおすすめではないそうです。
冷たくて、甘くて、少し酸っぱい Koldskål。暑い日に飲むとさっぱりするので、もし夏のデンマークに訪れることがあれば、ぜひ試してみてください〜。
ピンバック: 市販の紙パック「冷製バターミルクスープ(Koldskål )」を試してみた! - Living in Denmark