社会福祉国家デンマークのホームレス事情

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先日、奥さんと散歩をしていたら、とある所で野外に冷蔵庫がたくさん並んでいるのを発見しました。

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興味深かったので、冷蔵庫のひとつを覗いてみると・・・

パンがぎっしり!!

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実はこの冷蔵庫は、Hus Forbi という支援団体が運営しているホームレスの方向けのフードバンク

提携しているスーパーやお店で余った食材をこの冷蔵庫に入れておき、ホームレスの方々が自由に食べ物を持っていけるようにしているそうです。

パンだけでなく、さまざまな食材が並んでいましたが、配達されたばかりの野菜も置かれていました。

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無料の医療費、無料の学費、学生への生活費支給、充実した失業手当などなど、デンマークの社会福祉は非常に手厚いことで有名です。

もちろん手厚い社会福祉の裏には税率の高さがあったりしますが、所得格差を測る「ジニ係数」を見ると、デンマークのジニ係数は日本よりはるかに小さく、より平等な社会を築いていると言われています。

ですが、そんな社会福祉国家でもユートピアではなく、さまざまな社会課題を抱えており、「ホームレス」もそのひとつ。

社会福祉に関する統計を行っているVIVEによると、デンマークのホームレスの人数は約6,500人

一方、日本の厚生労働省の調査によると、日本でのホームレスの人数はおよそ4,000人。

ホームレスの定義が異なるため、正しい比較はできませんが、人口比を加味すると社会福祉国家デンマークのホームレス人口はそれなりに多いのかもしれません。

※ 例えばですが、厚生労働省の定義にはネットカフェで寝泊まりする人が入っていません。そのため隠れホームレスを含めた本当のホームレス人口は非常に多いと言われています。

デンマークのように社会保障が充実していたとしても、すべての社会課題を解決できるわけではない。そんな一面を見たような気がしました。

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