さながら工事現場? 改装中でも店を開けるスーパーマケット
デンマークには数多くのスーパーがあるのだけど、大きく分けるとCoop系(Coop 365, SuperBrugsen, Kvickly など) と Salling系(Føtex, Netto, Bilka など) があり、そこにドイツのLidlとノルウェーのRema 1000が殴り込んでいるような構図です。(他にもMenyというのもあります)
と言っても、多くの人は一番近所にあるスーパーや仕事・学校の行き帰りに寄れるお店を使うことが多いのではないでしょうか?
もちろん我が家も、お抱えのスーパーは僕の仕事帰りにあるRema 1000です。
でも、品揃えや価格はお店によって異なるので、微妙に使い分けたりしています。
例えばですが、日常的に食しているお米 (grødris)。
これは、長年の試行錯誤の上、 Føtex で買うのが一番良いという結論に至っています。(詳細は👇を見てね)
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そして、お米を買うために便利が良いFøtextは、市内中央にある Føtex Food という店舗。
実はこの店舗!
Føtex の一号店にあたる創業店舗!
それなり由緒ある店舗なのデス。
ただ、歴史がある分、老朽化もしていたよう。
突如、先月から大掛かりな内装工事が始まりました。
で、ちょっとびっくりするのが「お店は開いたまま内装工事しちゃうぜ!」という方針。
だから Guldsmedgade通りのFøtex Food に行くと工事現場の中を通って買い物する感じになっちゃってます。
日本なら、大掛かりな改装をしながら店舗を開けるなんてことはしないだろうし、もし工事をせざるを得ない場合でもきっと「案内係」を配置して、安全への配慮を徹底するはず。万が一、改装工事中に事故があり、来店客に怪我を負わせたら大変ですから・・・💦
それに面白いのは、来店しているお客さんはお客さんで、工事現場な雰囲気は気にせずに普通にお買い物をしている点。
長らく日本でメーカーに勤めていた僕としては、「ヒヤリ、ハッと」になりうるものが目につき過ぎて、Føtexの買い物がドキドキしちゃうのに〜 (>_<)
※「ヒヤリハット」とは、重大な災害や事故に直結する一歩手前の出来事のこと。思いがけない出来事に「ヒヤリ」としたり、事故寸前のミスに「ハッ」としたりすることが名前の由来ですが、「1件の重大事故の背後には29件の軽微な事故があり、さらにその背後には300件の異常(ヒヤリ・ハッと)が存在する」という経験則に基づき、「ヒヤリハット」を予防することで重大事故を起こさせないという考えたです。
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少し感覚的ですが、デンマークでは「事故予防のための安全措置」というのは必ずしも徹底されていない気がします。
例えばですが、日本なら義務とされているような👇のような安全措置はさほど徹底されていない様子。
- 資材を高く積み上げるなら、崩れないようにベルトで固定する。
- 高いところに登ったらハーネスや安全帯を使用する。
- 落下物の危険がある場所はヘルメット着用もしくは人を立ち入れさせない。
デンマークは、日本のように震災があるわけではないですし、メーカー(特に重機系)も日本ほどたくさんありません。だから、あまり「予防的な安全対策」を重視しない文化なのかもしれません。
それとも産業界の規制に関してはリベラルな立ち位置が多い(気がする)ので、あまり法令や規制でがんじがらめにしていない?
もしくは、自己責任が重んじられるから「事故が起きたら当事者同士で解決しなさい」ということ?
そういえば、イギリス人やドイツ人の友人が「デンマークって、ちょっとした事故が起きてもおかしくなさそうだよね〜」と呟いていたこともあったので、益々心配になっちゃいます😅
どうか変な事故が起きませんように🙏
というわけで、現場からは以上で〜す。