6月唯一の祝日は憲法記念日!
こちらの記事で、デンマークの4・5月はイースター関連で祝日が立て続けにあると紹介しましたが、実は6月にも祝日が1つありました。
それが明日、6月5日の憲法記念日(英: Constitution Day, デ: Grundlovsdag)。
デンマークが憲法を制定したのは1849年6月5日。当時国王だったフレデリク7世が署名し、絶対王政だったデンマーク王国が主権を国民に渡し、平和的に立憲君主制に移行しました。
その後、女性参政権の追加を含めて5回の改正を経て、現行憲法が制定されたのは1953年の同じく6月5日。現在の憲法では「女性の王位継承権」、「議会の二院制から一院制への変更」などを盛り込んだそうです。
日本の国会は衆議院・参議院の二院制ですが、デンマークはあえて二院制をやめて一院制に変更しました。
主な理由として、一院制の方が法律改正が早く、国民の意思がダイレクトに国政に反映されやすいからだそうです。
二院制をやめることによるデメリットもありますが、選挙のやり方を工夫したり、少数政党への配慮を憲法で認めたりすることで、効率的・効果的な国会運営を行なっているそうです。
デンマーク大使館のFacebook投稿がとても分かりやすかったので、詳しく知りたい方はぜひどうぞ〜。
デンマーク大使館【デンマークはなぜ国会を一院制にしたのか?】 デンマークの国会は、1953年の憲法改正によって、上院を廃止し、一院制に移www.facebook.com
ちなみに、デンマークの憲法は1953年から一度も改正されていなく、67年間同じ憲法のままです。実はこの非改正期間は世界で2番目の長さ!(ちなみに、非改正期間が最も長い現行憲法は、日本の憲法です。先月5月3日に制定73年を迎えました。)
また、憲法記念日は民主政治が始まった日でもあるので、当日は政治的なイベントが多いそうです。
政治政党が今後の方針についてスピーチをしたり、国政について意見具申するのが通例なので、明日はニュースが盛り上がりそう!
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さて、4・5・6月と祝日が続きましたが、この後は12月のクリスマスまで祝日はありません。この後はしばらくスーパーが閉まっちゃうことは気にしなくてもいいかも♪
ピンバック: 北欧で「デンマークだけ」父の日が違う理由 - Living in Denmark