焚き火で焼き上げるパン – Snobrød
今日は昼間が一番長くなる夏至の日。
ここデンマークでは、朝の4:31に日が昇り、夜の22:10まで沈みません。そんなわけで、まだ明るいと思ってのんびりしていたら、いつの間にか深夜になっていました😅
さて、この時期の北欧各国では、大きな焚き火を作る「夏至際」というお祭りが各地で開催されます。
もともとはヴァイキング時代に始まった風習だそうですが、伝来してきたキリスト教と融合し、聖ヨハネの誕生日である6月24日の前夜祭として続いています。
本来は夏至祭だけど、名目上は聖ヨハネの誕生日なので、夏至の日とちょっとズレてしまう。そこは、キリスト教から地元の伝統を守るために折り合いを付けてのかもしれませんね。
***
さて、デンマークでは6月24日の前夜をSankt Hans Aftenと呼び、みんなで焚き火を囲んでヒュッゲな時間を楽しみます。(ついでに魔女も焼きます 笑)
そして、この焚き火で登場するのが、パン生地を枝に巻いて焚き火で焼き上げる Snobrød!!
作り方はとてもシンプルです。
あらかじめ作っておいたパン生地を、そこらへんで拾った長い木の枝の先にグルグル〜と巻きつけたら準備OK!
あとは、焚き火にかざして、くるくる回しながら、焼き上げるだけです。
一見すると簡単そうですが、上手に遠火にしておかないとすぐに焦げてしまいます。
また、あまり早く回転させるとパン生地が落ちたり、傾いたりして焼きムラができたり、下手するとパン生地の落下事故にも!
そして最も難しいのは、パンの根元のところにもじっくりと火を当てないといけないこと。先の方は火が当たりやすいので早く焼けるのですが、根元の方はまだ生というのは良くある出来事😅
しばらくじっくり焼いた後、枝からパン抜いてみて、「スポッ」と軽い力で抜けたら上手に焼き上がった証拠です。
このSnobrød作り、Sankt Hans Aftenの焚き火では必ずといっても良いぐらい登場する定番アクティビティです。
そのため、この時期になると食品メーカーや大手スーパーが、Snobrødの作り方を紹介するビデオをCMとして流したりします。
例えば👇の動画は、食品最大手のArlaが作ったシナモンロールタイプのSnobrødを紹介する動画。甘くて美味しそう〜!
Kanelsnurre-snobrød | Arla® #shortsDe fleste snobrød fås i salte udgaver, men her får du en desswww.youtube.com
他にも、パン生地に野菜などを練り込むことで、異なる風味・色のSnobrødを作るレシピも公開しています。(ちょっと長いです・・・)
ちなみに、最もオーソドックスなSnobrødのレシピはこちら👇
Snobrød – Den Gamle FabrikSaml familien om et hyggeligt bål i haven eller gå en tur i swww.dengamlefabrik.dk
機会があればぜひ試してみてください〜。焚き火を囲んで、じっくりとパンを焼くというのは、なかなか心が休まるヒュッゲな雰囲気がありますヨ。