夏至祭 – 魔女を焼くイベント(当日)
先日、こちらの記事で紹介した通り、今日は Sankt Hans Aften (Summer Festival)。ずばり、魔女を焼く日です。
と言っても、焼くのは人形の魔女で、どちらかというと大きな焚き火の周りでのんびりするというイベントです。
事前に聞いていた話だと、かなり大きな焚き火が作られるという話。ネットで調べたら、なんとオーフス大学のキャンパス近くの公園が有名な会場らしい!! と、思ったら、見つけたウェブサイトは昨年の記事でした 😭
どうもコロナのため、オフィシャルな焚き火イベントはみんなキャンセルになってしまったそうです・・・。
すると、去年のウェブサイトだったことに気がついてガッカリしている僕を見かねたのか、KIN-BALLのS君から素敵なオファーが!
なんと「お家でSankt Hans Aftenの焚き火をするから見に来なよ」と嬉しいご招待〜♪ やったー!!
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ということで、S君の家のシェアメイト達の焚き火に参加させてもらいました!
個人宅の焚き火なのでこじんまりですが、なんと、焚き火で焼くための魔女を段ボールで作ってくれていました 笑。
「ちゃんとした魔女は藁で作るんだけどね〜」と笑いながら、焚き火の中に投入〜。
※ 本当は火を付ける前の薪の上に魔女を置いたまま、薪に火を付けるのが正しい焼き方(?)だそうです 笑
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そして、Sankt Hans Aften で大事なのは、歌を歌うこと!
デンマークのご家庭には必ず歌の本があるそうで、その中から2曲選んで、焚き火を囲みながらみんなで歌うんです。曲なしのアカペラで合唱するのが、Danish Traditional Wayとのことでした。
ちょっと笑ったのが、みんなちょっとだけ歌い方、テンポ、音の高低がちょっと違うこと。それぞれ、こだわりがあるみたいで、何回かやり直しをしてました🤣
僕と奥さんも一緒に歌ってみましたが、やっぱりデンマーク語は難しい・・・(というか、初めてだからメロディーすらわからない💦)
大きい焚き火の場合は、50〜100人ぐらいが歌うらしいのですが、その時も歌い出しは、みんなが他の人の歌い方を様子見ながら調整していくそうです。見られなくて残念・・・。コロナめ〜。
その後はのんびり焚き火の周りでおしゃべり。これが本当のヒュッゲに違いない!!S君とS君のシェアメイトの暖かいホスピタリティのおかげで、素敵な夜になりました♪
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さて、この焚き火のイベント、形は変わったとはいえ、スカンジナビアがキリスト教に改宗する前から存在していた風習なのでかなりの歴史です。
元々は、太陽が最も長く出ている夏至には、魔女の集会が開かれるという言い伝えがあり、集会に参加する魔女を焚き火の煙で寄せ付けないようにするという意味があったようです。
そして、デンマークにキリスト教が広がった8世紀から11世紀頃、異教徒の風習として禁止になりかけましたが、誰かがグッドアイデアを考えます。
「クリスマスにイエス・キリストの誕生日を祝うのだから、その6ヶ月前に生まれた洗礼者ヨハネ※の誕生日もお祝いにしよう!! 」
※ イエス・キリストの師匠にあたる方で、洗礼を施すことで人々を救おうとした。イエス・キリストにも洗礼を行うが、イエス・キリストが磔にされる前に、迫害にあって打ち首にされる。絵画では、ラクダの皮でできた服を身に着ている姿で絵が描かれることが多い。
この妙案のおかげで、夏至のお祭りは「Sankt Hans Aften」(洗礼者ヨハネのイブ)という名前になって行きながらえることができました。
その後、魔女を寄せ付けないようにするための焚き火が、実際に魔女を焼くために使われるようになります。
16世期から17世紀に欧州で広がった魔女狩りで、魔女の疑惑をかけられた女性が実際に火炙りにされたそうです。記録に残っているだけで1000人近くの人が焼かれたとか・・・(ドイツやスウェーデンではもっと多くの女性が焼かれたようです)
そして、魔女狩りが終わった18世期からは、魔女の人形を焼くように変化。悪霊の象徴として魔女の人形を焼いて無病息災を願いつつ、「焚き火の周りで友達とのんびりする」今の形になりました。
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来年は大きな焚き火に参加できますように!!
(でも、デンマーク語の歌を覚えなくちゃ・・・)
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