「千と千尋」で知ってもらう日本独特の世界観
先月、デンマークの夏至の伝統行事で魔女を焼いたという記事をアップしました。
その時、デンマーク人の友達から「日本の有名なアニメで魔女が出てくるのがあるよね!監督は・・・確かMiyazakiだっけ?」と言われたので、僕と僕の奥さんは2人ともちょっとテンションが上がりました。
『魔女の宅急便』は、奥さんが気に入っているジブリ映画の1つだからです。
ところが・・・「Kiki’s Deliver Serviceだね!」と言ったら、ポカン?とした様子。あれ?違う映画? 宮崎駿監督のアニメで魔女って言ったら『魔女の宅急便』が定番じゃないのか?
魔女の女の子がホウキに乗って配達をするというあらすじを簡単に説明しても、ピンときていない😱
そこで、あらすじを聞いてみると「女の子の両親が別の世界で豚に・・・」って、
それは『千と千尋の神隠し』ではないか!!
魔女だっけ?と思いながらもう少し詳しく話を聞いてみると、どうやら銭婆と湯婆婆のことを言っているようでした。
「あー、確かに魔女だけど、そこまで魔女っていうイメージがないよね」と奥さんと説明をしたら、今度はデンマーク人の友達の方が「えっ?」という顔をしました。
「だって、タイトルが魔女でしょ?」
えええっ?! 僕たちはまた混乱状態になってしまいました。
だって、『千と千尋の神隠し』は英語でSpirited Awayだから「魔女」という言葉出てきません。
よ〜く話を聞いてみると、デンマーク語のタイトルは・・・
Chihiro og heksene
直訳すると・・・
「千尋と魔女達」
なるほど〜。デンマーク語のタイトルでは銭婆と湯婆婆がフィーチャーされてるのね・・・。だから話がちょっとずつ合わなかったのか 😅
デンマーク人の友達は、当然ながら日本語と英語のタイトルを知らなかったので、「神隠し」という概念を説明するととても面白がってくれました。
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さて、実は僕の中で、千と千尋の話題が挙がったら、
八百万(やおよろず)の神様の話をするのが鉄板です。
映画で登場する大根やひよこの神様を引き合いに、八百万の神様という概念を説明すると、ほぼ確実に盛り上がります。
映画を観ただけだと分からない世界観の補足になるからだと思いますが、キリスト教やユダヤ教は唯一神なので、神様が色々なところにいるという概念も面白いのかもしれません。ちなみに、相手が敬虔な方もいるので、ちょっと配慮してgod(神)ではなくSprit(聖霊)という言い方にしています。
八百万の神様の話に引き込んだ上で、
トピックに出すのは神無月の話。
10月になると神様が出雲大社に集まって、縁結びの決め事をするという日本むかし話ネタです。神様が留守になるので10月は「神無月」と呼ばれる一方、出雲では神様が集まるので「神在月」と呼ばれているというエピソードは伝統の深さを感じてくれるようです。
ちなみに、日本むかし話の「神さまの縁結び」というエピソードが僕の中の出典(笑)。結婚したい恋仲の男女にお願いされて、一度も村を出たことがない地元の神様が頑張って出雲に行くという話なのですが、登場する神様がとても人間的で可愛らしくて好きなエピソードです。
昔、陸奥(みちのく)のある村にお花と権太(ごんた)という恋仲の男女がいた。二人は結婚を考えていたが、お花は大百姓の大事な一人娘、一方の権太は村一番貧乏な小百姓。お花の両親がこの結婚を許すはずがなかった。そんな9月も末のある日、権太は柄に
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『千と千尋の神隠し』はジブリ映画の中でも海外視聴者がずば抜けて多く、ちょっとした補足ネタの引き出しを持っておくと会話が弾みます。日本の文化や神道的な世界感を補足するだけでもかなり盛り上がるのでオススメです。
そうそう、僕の友達は『魔女の宅急便』にも興味が湧いたみたいです。日本と北米以外のNetflixならジブリ映画が見放題なので、紹介しやすくて良いですね 👍