あるジブリ映画を観たデンマーク人の「日本」の印象

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今日は、デンマーク人の友達カップル(正確に言うと、デンマークの彼女さん&ノルウェー・アメリカのハーフの彼氏さん)にお誘いされて映画を観てきました!

映画と言っても映画館ではなく、その友達のお家の庭での野外映画鑑賞!

ただ10月のデンマークの気温はすでに10度以下😅。この気温で野外の映画鑑賞は寒過ぎる・・・。暖かい服装で来てねと事前に言われていたので、かなり厚着をして、ブランケットも用意してお友達の家に向かいました。(ついでに手土産用のビールとポテトチップスを持って行きました〜)

到着すると、庭にはスクリーンが立てかけられていて、プロジェクタが投影されていたのですが、なんと焚き火が!!

画像1

わーい♪ と喜んでいたら、火に木をくべる係として焚き火の横の特等席をもらえました。

そして気になる映画は・・・、

なんと!!

ジブリの「平成狸合戦ぽんぽこ」

https://www.ghibli.jp/works/tanuki/

ジブリの中でも「平成狸合戦ぽんぽこ」は、日本の妖怪話やむかし話に関連した日本ローカルな背景が強く、外国人が選ぶ作品としてはなかなか意外なセレクション。

映画の最後、佐渡から戻ってきた狸の文太が、様変わりをした多摩を見て「まるで浦島太郎だ」と叫ぶシーンがあるのですが、英訳字幕が “It’s like Urashima Taro”。えー、それだと分からないだろう・・・と呟いてしまいました (笑)

(個人的には、小学生という共通体験や田舎というコンセプトが前提になっている「おもひでぽろぽろ」が、外国人にとって最も共感が難しいジブリ作品じゃなかろうかと思っています・・・)

でも、さすがジブリ作品。見終わった後の評価はかなり高い。あまり日本文化の前提がなくてもストーリーはとても面白いし、狸を描き分ける画風やシーンの作り方はすごいねーと言っていました。

そして、映画の舞台となっている東京の多摩ニュータウンは実在して、映画のようにベッドタウンとして開発された街だよ、と教えると「えー、実在する場所なの?!」となぜか感激

映画の中で「諏訪神社を移したのが良くなかったのか・・・」というシーンがあるので、諏訪神社も存在することを伝えると、神社を動かすのがそんなにいけないことなのか興味津々

東京大手町の三井物産本社の敷地内に祀られている「平将門の首塚」は、再開発の話が出てくる度に関係者が死亡したという話があって、一等地にもかかわらず手付かずなんだよ〜、という話をしたら妙に納得してました (笑)。

G7にも入っている先進国の日本が、ちゃんと神話的な話を大切にしているのがとても不思議なようです。

この映画鑑賞もデンマーク人にとっては友達と過ごすヒュッゲな時間。(焚き火があるのでかなり正統派ヒュッゲ?)また映画鑑賞しようね〜って言っていましたが、デンマークの寒さはこれから本格的になるので、次回の野外映画鑑賞は春まで待たないといけないかもね。

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