猫を追い出す?!イベントがある2月

つぶやく シェアする

今日はバレンタインデーですね!

note記事にも季節性があるようで、昨年書いた👇の記事の閲覧数がちょこっと増えました✌️

さて今年2021年のバレンタインデー、実はデンマークなど一部の欧州国ではダブルでお祝いする日になりました。

なぜかというと、2月14日は今年の復活祭の46日前だから!

キリスト教文化圏では、イエスキリストが磔の刑で処刑され、復活した日を復活祭(イースター)と呼び、盛大にお祝いをします。

そして伝統的なキリスト教のしきたりでは、40日前から復活祭にむけた行事が始まります。今年は偶然にもバレンタインと同じ2月14日。

※1. 復活祭の時期は毎年変わるので、40日前の開始日も毎年変わります
※2. 40日には日曜日を含めないことになっているので、実際は復活祭の日曜日から46日前となります

***

さて、具体的な行事は国や地域によって異なり、何もしない国もあれば、盛大に祝う国も。

仮面をつけて、道化のような格好をする「カーニバル」というお祭りを聞いたことがあるかもしれません。イタリア・ヴェネチアのお祭りなのですが、復活祭の46日前を祝う意味合いで、この時期に開かれるようになったそうです。ドイツ・フランス・スペインでも、2月に同様のカーニバルを開催するのが恒例だそうです(今年はロックダウンの影響で中止になっているところも多いと思いますが💦)

***

デンマークでは、復活祭の49日前、ちょうど7週間前が重要なイベント日。そして、この時期にスーパーで👇のような樽が突然登場します。

画像1

昨年のこの時期、Føtexに突如現れ、色々な人が購入していくので「えっ?樽を何に使うの??」と、少し驚きました😲

実はこれの樽、「slå katten af tønden (猫を樽から叩き出せ)」という伝統的な行事に欠かせない重要アイテム!

なぜかというと、子供たちがこの樽が壊れるまで叩きまくるから 😵

実は樽の中にはお菓子をたくさん詰めてあるのですが、最初に樽を壊してお菓子を取り出した子供がその日の王様・王女様となり冠をもらえるそうです。北米・中南米のピニャータという行事にそっくりですね。(なお、地域によって細かいルールが違うらしいのですが、樽から最初のお菓子を叩き出した人がQueen、最後のお菓子を叩き出した人がKingになるらしいです)

これは1500年代から続いている伝統らしく、昔は名前の通り本物の猫を樽にいれて、バットで樽を叩きながら樽を壊したそうです。

猫を樽から叩き出すことで、悪霊を追い出して1年の無病息災を願ったそうですが、猫ちゃんにはたまったものではないですね・・・。なお、現在は猫の写真や絵を樽に入れるので、猫ちゃん達は安心して大丈夫。

***

そして、なぜか子供たちが仮装するというのもこの行事の慣習。

季節外れのハロウィーンのようですが、近所のスーパー Føtex のチラシはこの通り! 

画像2

ちなみに最近は、ハロウィーンの人気が急上昇しているので、2月に仮装する子供が減っているというのが社会問題(?)だそうです。

そして、いわゆるデニッシュ的なお菓子を食べるのも欠かせないお決まり。(樽の中のお菓子に加えて、さらに甘いデニッシュを食べるのかっ?!)

画像3

ちなみに、樽を壊したQueenとKingに与えられる王冠は 39クローネ(700円)。ちょっと高い・・・。

いずれにしても、この行事は「冬の終わりの始まり」を知らせる行事でもあります。

まだ氷点下10度以下のデンマークですが、長くて暗い冬もあともう少しっ。
春が待ち遠しいよ〜!

つぶやく シェアする

\新着記事や🇩🇰の日常をツイートします/

猫を追い出す?!イベントがある2月」への1件のフィードバック

  1. ピンバック: スーパーで買える「デンマーク版クリームパン」 - Living in Denmark

コメントは受け付けていません。