デンマークの小麦粉事情(薄力粉と強力粉の見分け方)

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以前、奥さんが作ってくれたシュークリームについて紹介しましたが、実は海外でパンや菓子作りをする時にちょっと困るのが小麦粉の入手。

クックパッドのレシピを見ると、材料には「強力粉」とか「中力粉」とか「薄力粉」と書いてあります。

ざっくり言うと、パンなどのズッシリ系が強力粉お菓子などのふんわり系は薄力粉というのが一般的。例えばですが、もし、お菓子に強力粉を使うとずっしりしたケーキになっちゃうそうです。

ところが、この小麦粉 分類は日本で用いられているもの。国によっては明確な分類がなく、全部「Flour / Hvedemel(小麦粉)」と書いてあるので「どれが強力粉?薄力粉?」となってしまいます。

おまけにデンマークはパン文化だからか、小麦粉の種類が豊富。どれを選んでいいのかわからず、商品棚の前で立ち尽くしてしまいました💦

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さて、↑の写真に並んでいる小麦粉、どうやって強力粉と薄力粉を見分ければいいでしょうか?

小麦粉の種類はタンパク質の量で見分ける

実は、強力粉と薄力粉の大きな違いは小麦粉に含まれるタンパク質(Protein)の量だそう。

小麦粉の粘り気は、小麦に含まれるタンパク質に含まれるグルテンが作りだします。

つまり、タンパク質の量が多ければ、グルテンの量が多くなるので、小麦粉の粘り気が強くなり、強力粉のようなしっかりした食感ができあがるそうです。

なので、タンパク質の量が11%以上なら強力粉9%以下なら薄力粉、と考えておけば、海外に行っても適切な小麦粉を選ぶことができます。(9%になると中力粉の領域に入るので、薄力粉としては8.5%以下ぐらいが良いかも・・・)

タンパク質の量は、商品パッケージの成分表で確認できます。通常、100gあたりにどのくらいProtein (タンパク質) が含まれているか書いてあるので、Proteinの量が 9g 以下になっている小麦粉を選びましょう。

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握ってみる方法もあるらしい

厳密にいうと、小麦粉の違いはタンパク質の量だけでなく、小麦の種類によって異なります。

小麦の種類によってグルテンの「強さ」が違うからだそう。

だから本当は、小麦の種類でグルテンの強さ、タンパク質成分でグルテンの量を確認すべきなのですが、小麦の種類はちょっと調べるのがムズカシイ・・・

日本製粉株式会社のウェブサイトによると、「手で粉をにぎって、手のあとが残るほうが薄力粉です」そうなので、買ってから実際に握ってみて確認するというのも方法かもしれません。

薄力粉に使われる小麦は柔らかく、キメが細かいそう。だから手でギュッて握ると形が残りやすいみたい。
一方、強力粉は粒が大きくサラサラしているので、握っても形がすぐに壊れるらしいです。

まぁ、お店で小麦粉を握ることはできないので、タンパク質の量を目安にするというのが現実的かも。

英語表記で探すなら

英語表記の場合、国によって異なりますがおおまかに👇のように分類されることが多いようです。

  • 強力粉 – Bread flour, Strong flour
  • 中力粉 – All-purpose flour, plain flour
  • 薄力粉 – Cake flour, Pastry flour

なお、self-rising flour と書いてある場合は、ベーキングパウダーが配合されています。用途と合っているかチェックしてから使いましょう。

また Spelt や Fuldkorn と書いてある小麦粉はいわゆる全粒粉。粗挽きなので、蕎麦のような食感に仕上がります。

デンマークの小麦粉は強力粉ばかり

さて、先ほどの商品棚の写真に並んでいる様々な小麦粉。どれが薄力粉でしょうか?

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正解は・・・

どれも薄力粉ではありません〜!!🙅‍♂️

実は、デンマークのスーパーで売っている小麦粉は、ほぼ全てがタンパク質11%以上の強力粉!!

中にはスーパーグルテン小麦粉として13%になる物も!?

一方でタンパク質9%以下の薄力粉はとても珍しい・・・。

いろいろなスーパーで小麦粉チェックをしていますが、今のところ唯一見つけた薄力粉は↓のCake Flour (Kage Hvedemel) だけです。

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※一応、Føtex、Bilka、Lidlなどで販売されていますが、店舗によっては取り扱われていません。一番確実なのは、ネットスーパーのnemlig.comです。

***

というわけで、デンマークのパンはどれもずっしり重い・・・。

外がカリっ!中がフワフワ!なはずのフランスパンも、デンマークではかなりズッシリ。1日放置しておくと、人を殴り殺せるぐらいカチっカチっに硬くなります・・・。

サクサクな食感で有名なデニッシュの薄い生地は強力粉で作るそうです。薄力粉がなくて「ふわふわ」が作れなかったから「サクサク」なデニッシュが、デンマークで花開いたのかな?

以上、海外での小麦粉の見分け方とデンマークの小麦粉事情でした!

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