デンマークでは新しい「緊急速報」

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自然災害が多い天災大国ジャパンに比べると、デンマークは信じられないほど穏やか。

風が強い地域やハリケーン到来時の風水害はあるけれども、日本の危機迫るようなレベルのものはごくごく稀。

でも年に1回だけ、5月の第1水曜日全国の緊急警報サイレンを鳴らすという防災訓練が行われます。

と言っても、サイレンが鳴るだけで、誰も何もせずに10分ほどで終わっちゃう。

どちらかといえば、警報の動作テスト・・・😅

ですが、今年はその防災訓練がちょっとパワーアップするそうです!

スマホの緊急速報システム

実は現在デンマークでは、新しい緊急速報システムを稼働させたばかり。

それは、緊急事態があれば該当地域のスマホの警報を一斉に鳴らしメッセージを送るというもの。

その名も S!RENEN

日本では J-Alert(全国瞬時警報システム)と呼ばれているもので、当たり前の警報システムですが、ここデンマークはようやく稼働したところ。

これまでの警報サイレンでは、状況を伝えることができないので、サイレンが鳴り響いてもテレビやラジオを確認しないと何がを起きているか分かりません。(しかもデンマーク語が分からない外国人にとっては、状況把握がちょっとムズカシイ・・・)

でも、スマホの緊急速報システムならメッセージで「状況」や「指示」を送信できるので、より的確な安全情報を一斉通知できるようになります。

と言っても・・・

デンマーク人にとっては始めての仕組み。

だから市内の看板やバスの広告などで新しい警報システムについてのポスターを見かけるようになりました。

なお、公式サイトは👇

S!RENEN

警報が鳴った際に行うべき「STOP. READ. REACT」の詳細が記載されているのでデンマーク在住の方はちょっと目を通しておくといいかも〜!

(自分のスマホが緊急速報に対応しているかどうかの確認方法や警報サイレンの動画説明などもあります。)

 

というわけで、今年から防災訓練ではスマホの緊急速報が鳴るかもっ。

心のご準備を!

 

ちょっとした蛇足

今回の新警報システムは、2018年に定められたEU法(Directive (EU) 2018/1972)に基づいて設置されたそうです。このEU法では、すべてのEU加盟国は携帯・スマホを用いた警報システムを設置することを義務付けており、デンマークでは2020年に批准し、S!RENENの構築がスタートしたそう。なので、他のEU加盟国でも同様の緊急速報の仕組みが作られるはずです。

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