ほぼ全自動で確定申告ができるデンマーク

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日経新聞のヘッドラインで飛び込んできたのが、国税庁の電子申告・納税システム「e-Tax」の障害ニュース。

e-Tax障害、復旧遅れる 丸1日経過も原因「解明中」国税電子申告・納税システム「e-Tax」の接続障害が確定申告期限を迎えた15日午後も解消されないままの状態が続いた。利便性www.nikkei.com

今日(3月15日)は、確定申告の締日だっただけに、影響を受けた人も多いのかなぁと思いつつ日経新聞の記事の読みました。

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実はデンマークも、3月14日(2022年)は税金の重要なイベント日。

なぜかというと、この日はデンマークの国税局 SKAT から、årsopgørelsen (確定申告通知書)が送られてくるから!

日本の確定申告では、源泉徴収票、保険証、領収書、支払い証明など必要な書類を集め、一つ一つをe-Tax上で入力して申請書を作成。そして作成した申請書を電子か郵送で送付することでようやく申請手続きが完了します。

一方、デジタル行政が進んでいるデンマークでは、

ほとんどの情報がデジタル化されていて、納税者は何もしなくても情報が共有されています。

僕の給料は当然のこと、僕が支払っている保険や組合費、投資用の証券口座の損益など、SKATは税金計算に必要な情報を持っているので、わざわざ僕たちが情報をを手入力する必要がないのです。

なので、何もしなくても「はい、これが納税額。多い分は返すね、足りない分は払ってね」と言ってくれる仕組みになっていて、昨日の3月14日はその通知を行う日だったということです。(イメージ的には日本の会社員が12月に経験する「年末調整」に近いかも)

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多くの人にとっては、この通知書を受け取った時点で確定申告は完了✌️

もし源泉徴収で税金を多く払いすぎていれば還付金があるので、後日、自動的に登録口座へと入金されます。

ただし、僕のように個人事業主としての別収入があったり、通勤に関する交通費控除を申請したり、特殊な手続きが必要な場合は、SKATのウェブサイトで「修正手続き」を行う必要があります。

そこは日本のe-Taxと似ているのでちょっとややこしい。それにデンマーク語なのでGoogle Translateに頼らざるを得ません💦

でも、追加部分だけを入力する方式なのであまり煩わしくない。僕は30分もかからずに入力が終わり、昨夜のうちに申請完了です〜。


日本のe-Taxもかなり進化を遂げていて、最近はマイナポータルを介して生命保険などの情報をe-Taxに直接送信できるようになったと聞きました。一つひとつ手入力する必要がないので簡単そうですが、マイナポータル連携を設定したり、データを取り込むのは自分でやらないといけないよう。

デンマークのように、ほぼ全自動で確定申告ができるようになるにはもう少し時間がかかりそうですね。

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以前、👇のnoteでデンマークの源泉徴収と確定申告について紹介しました。複業に関する源泉徴収が日本と根本的に異なるので、興味ある方はぜひどうぞ!

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ほぼ全自動で確定申告ができるデンマーク」への1件のフィードバック

  1. ピンバック: 日本よりも簡単でシンプルなデンマークの税金の仕組み - Living in Denmark

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