日本よりも簡単でシンプルなデンマークの税金の仕組み

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久しぶりのデジタル・デンマーク特集です!

先日、デンマークの所得税に関する手続きを初めて行いました。そうしたら、日本の仕組みと違うことに気がついたので、デジタル・デンマーク第6弾は「源泉徴収と確定申告」

一般的な会社員の場合、日本もデンマークも源泉徴収という仕組みで、毎月の給料から税金が引かれます。ここは日本もデンマークも同じ。(デンマークの方が引かれる税金は多いですが・・・)

でも、副業をしていると話がちょっと変わります。

日本の場合、副業をしている人は年明けに確定申告という手続きが原則必要です。メインの会社から得た収入と、副業で得た収入を合算し、正しい税金額を計算して税務署に申告するためです。

計算の結果、追加で税金が発生する場合は、請求書が届くので追加分を支払います。逆に、源泉徴収で税金を払い過ぎている場合は返してもらえます。

図にすると↓な感じ。(複数箇所から給与をもらっている想定です)

日本

矢印がいっぱいあって、複雑な手続きに見えますね。
(ちなみに菱形の上下に線は税務署の地図記号です)

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デンマークの場合も確定申告がありますが、複数の給与がある場合でもさほど複雑ではありません。

なぜならCPR番号(デンマーク版マイナンバー)を使って、企業と税務署が情報を共有しているので、自動的に源泉徴収額を調整してくれるからです。(←自動でやってくれるところがデジタル・デンマーク!!)

デジタル・デンマークの源泉徴収の仕組みを図にすると↓のような感じ。

デンマーク

この仕組みによって、デンマークでは「常に正しい額の税金が徴収される」ようになっているので、複雑な確定申告が必要ありません。

※ 確定申告がなくなるわけではありませんが、👇で紹介している通り日本の確定申告よりもずっと楽です。

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デジタル・デンマークの源泉徴収の仕組みには3つのメリットがあります。

■ 納税者にとってシンプル!

日本の確定申告は、納税者が紙の書類を会社からもらい、それをオンライン上で入力して申請するという面倒な手作業です。(医療費控除やふるさと納税がたくさんあるととっても大変!)

デンマークでは自動化されているので、年明けに通知がくるだけで終了です。まったく悩みません (自営業収入があると少し作業が増えますが、そこまで大変ではありません)

ちなみに、アメリカでも確定申告をしたことがあるのですが、日本よりも複雑怪奇でものすごく大変だった記憶があります・・・。

■ 間違い・不正が起きにくい!

去年、高額な所得隠しと申告漏れが発覚した人気お笑い芸人がいましたよね。日本は納税者任せの手作業なので、収入が高額・多岐にわたると間違いや不正が起きやすくなります。

デンマークではCPR番号を使って税務署がしっかりと管理(監視)しているので、同様な間違い・不正は起きにくくなっています。そのため、デンマークでは「みんながきちんと税金を払っている」という信頼感と公平感は高そうです。(税金が高すぎるとちょっと愚痴をいう人はいますが・・・)

■ 副業の考え方が違う!

日本の源泉徴収は、副業を前提とした仕組みになっていません。副業をすると確定申告をしないといけなくなるのですが、大勢が確定申告をすると今以上に日本の税務署の負担が増えてしまいます。

現時点では副業はさほど一般的ではありませんが、副業への意識はだんだん高まっています。もし仮に副業が一般的になってしまうと大量の確定申告で日本の税務署は大変なことになるかも・・・。

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デジタル・デンマークの源泉徴収を支えているのが、デンマーク版マイナンバーのCPR番号。

日本のマイナンバーは始まったばかりなので、デジタル・デンマークと同じレベルになるのは遠い先のような気がしますが、しっかりと整備を進めて、税金を払わないといけない人から効率的に正しい税金額を徴収する仕組みを早く作って欲しいなぁと期待です。(悪用はしない欲しいですが・・・)

以上、デジタルデンマーク第6弾「源泉徴収と確定申告」でした!!

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