収入の半分が税金で取られちゃう?デンマーク税金のリアル

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デンマークというと所得税の高さで有名です。

よく言われるのは「収入の半分が税金で取られちゃう」という話なのですが、本当なのでしょうか?

実は先日、デンマークの税務署 Skat から税金の還付がありました。

これで2022年度の税金が確定したので、実際どのくらいの税金が課税されているのか公開しちゃおうと思います!

デンマークの所得税がめちゃ高いと言われる理由

デンマークにおける所得税をざっくりと分けると👇の4つ。

  1. Arbejdsmarkedsbidrag (Labor Market Contribution) – 雇用保険 8%
  2. Bundskat – 国税 12.09% (ただし高所得者は超過累進課税で15%になる)
  3. Kommuneskat – 地方税 23.1〜26.3% (住んでいる自治体により異なる)
  4. kirkeskat – 教会税 1%弱(教会に所属している人のみ課税。税額は住んでいる自治体により異なる)

これらの税金が所得税として課税されるので、単純に足し算してみると、44.19 〜 50.3%というレンジ。

15%の累進課税が課せられる高所得者で、地方税が高い地域に住んでいると確かに税率が50%を超えるように見えます。

これが、「収入の半分が税金で取られる」という話の根拠になっている模様です。

僕の所得税率を大公開

それでは実際にそんなに税金が取れているのでしょうか?

2022年の確定申告書をもとに、僕の実効所得税率を計算してみました。

計算は簡単で、確定申告で確定した僕の税金僕の収入合計で割るだけです。

すると・・・

38.6%でした!!

どうでしょうか。多い?少ない?

日本の会社員の実効税率(給料の額面から税金や社会保険料などを引いた手取りの割合)は、およそ20〜28%ぐらいだそう。(年収300万円で約21%、年収1000万円で約28%、こちらを参考にしました)

やはり税金が高いデンマーク、日本に比べるとだいぶ高め😭

 

でも、僕的には「あれ?意外に思っていたよりも少ないかも・・・」というのが正直な感想。

「実効税率は50%前後になってもおかしくはないか」と思っていたので、38.6%と4割を切っていたことが意外だったのです。

特に僕は幸いにもそれなりに良い仕事に就いていることに加えて、グロービスでの講師業など複業収入※もあったりするので、僕のBundskat(国税)は累進課税で15%の高い方に該当しちゃいます。だから普通に50%になっていてもおかしくないのに🤔という感覚です。

※ デンマークでは海外での収入も課税対象なので、グロービスのお給料からもきっちり税金を取られるのです😭

 

でも、確定申告の内容をしっかりと読み込んでみると、そこまで税金が高くない理由が分かりました。

理由① オーフスの地方税はちょっとお得

オーフスの地方税は24.52%。

これは平均的な地方税25.5% より1%低いし、最も地方税が高いロラン島に比べると2%弱安いので、少しお得な感じです。

ちなみに最も地方税が安かったのは、コペンハーゲン空港がある Tårnby という地域の23.1%です。

住む地域によって3%以上も地方税が違うので、住所選びは結構大事なのかもしれません。

理由② 教会税は任意なので払わなくて良い

教会税は、デンマーク国教会に所属している人だけが払う税金です。

なのでキリスト教でなく、教会に登録していない人は払う必要がありません。

もちろん僕はキリスト教徒ではないので、普通のデンマーク人よりも1%税金が安くなります。

ちなみに教会に加盟している人は、人口の7割以上だそうです。

理由③ それなりに所得控除がある

日本の税金も同じですが、収入全体に対して税金が課せられるわけではありません。

所得控除と言って、納税者の状況に合わせて「税額計算上の所得」を減らして実際の税金を軽減するという仕組みです。代表的なものでは、配偶者控除、医療費控除、生命保険料控除などがあります。

デンマークにも同じような仕組みがあるのですが、一番ありがたいのは税金の一部として支払っている雇用保険(Arbejdsmarkedsbidrag)の8%が全額控除されていること。

つまり、国税と地方税を計算する際は、収入から雇用保険料を引いてから税金を計算してくれています。

これだけで国税と地方税は8%の割引きがなされているようなイメージかな?

他にもいろいろな控除枠があるので、国税と地方税の実額は見た目よりも少なくなります。

理由④ 最高税率15%は一部だけ

高所得者に課せられる15%の国税ですが、こちらも収入全体に課せられるわけではありません。

日本と同じように超過累進課税なので、収入が一定の枠を超えたら、その超えた分だけに15%の税率がかかるという仕組み。

なので、よっぽどの高所得者でなければ、普通の税率12.09%が収入の大部分に課せられるようになっています。

 

そんなわけで、実際の給与明細と確定申告を確認してみると、実しやかに噂されている「税金が半分以上」というわけでもないということが分かりました。

もちろん日本の22〜28%に比べるとかなり高いのだけど、その分給与水準も高いし、社会福祉のメリットもあります。

だから税率を比較しても、あまり国の良し悪しは決められません。

まぁ、いずれにしても最終的な可処分所得はどちらの国もあまり変わらないのかもね。

ちなみにデンマークの確定申告についてはこちらで紹介していま〜す

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