在留許可カード(IDカード)に隠された「EUの国歌♬」を発見!
EU加盟国に住むEU外の外国人は、Residence Permit というIDカードの所持が義務付けられています (少なくともデンマークでは義務付けられています)
この Residence Permitには、在留許可に加えて、在留理由や期限・就労有無などの条件が記載されているので、EU外から来ている外国人にとってはとても重要な身分証明書です。
ちなみにEU加盟国の国民は、EU内の自由な移動・住居・勤労が認められているので、他のEU加盟国に住んでもResidence Permitは必要ありません。
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さて、実は諸々の理由で奥さんが Residence Permit の再発行をしました。
それが今日届いたのですが、封筒を開けてResidence Permitカードを見てみると、デザインが大きく変わってました!
実はこのResidence Permit、EU各国が自国に住む外国人に発行するカードですが、デザインや記載内容はEUで共通となっています。
調べてみると、前のデザインは20年近く使われており、偽物が出回りはじめたそう。そのため、昨年からEU全体で偽造防止技術を刷新した新しいデザインに切り替えることにしたそうです。
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そんなわけで、「へー、これが新しいデザインかぁ・・・」とライトにかざしながら、カードの偽造防止用の透かし画像を見ていたら、カード右下にキラッと光る楽譜のデザインを発見。
透かし画像なので、ライトにかざして、よーく見ないと気が付かないのですが、楽譜に音符が並んでいるデザイン。
本当は実物写真をお見せしたいのですが、透かし画像のためどう頑張ってもカメラで写りません💦
しかたなくネットで探すと、EUの公式ホームページでくっきりと写っている写真を発見。ですが、大人の事情で転記厳禁ということなので、代わりに👇にリンクを貼り付けます。ぜひ、クリックして透かしの楽譜をご覧ください。
The European Council and the Council of the EU
なんで在留証に楽譜が描かれているのかよく分からなかったのですが、デザインが面白かったので「ねぇねぇ、ここに楽譜があるよ〜」と奥さんに見せると・・・
じーっと見た後に、「ト音記号ね・・・、 ララシド、ドシラソ、ファファソラ♪」と歌い始めた?!!
えっ! その曲聴いたことある!
えーと、えーと、そうだ!!
ベートヴェンの交響曲第九番「歓喜の歌」ではないかっ!
うわっ、すごい。ただのIDカードに歌が隠されてる?!
そして、それを見ただけで解読して鼻歌にできる奥さん、めっちゃすごい!!
でも、どうして第九? 🤔
不思議に思い「EU “Ode to Joy”」とGoogle先生に聞いてみると・・・(歓喜の歌は、英名で “Ode to Joy” と言うそうです)
なんとっ、ベートヴェンの交響曲第九番「歓喜の歌」は欧州の代表歌に指定されているらしいっ!!(英語だとAnthem なので国歌級のテーマソングな感じでしょうか)
理由は、第九の歌詞が「EUのみならず、広い意味での欧州を象徴するから」とのこと。なんと1985年からEUの国歌に指定されているそうです。
The anthem symbolises not only the European Union but also Europe in a wider sense. The poem “Ode to Joy” expresses Schiller’s idealistic vision of the human race becoming brothers – a vision Beethoven shared.
(出典: EU公式ウェブサイト ⇦これは転記OK)
ちなみに↓は、EUが公式な式典で第九を演奏している様子です。なんだかカッコいい(笑)
ふーむ、新しいResidence Permitの中に隠された楽譜から、EUの国歌を発見できるとは・・・。なかなか新鮮な学びでした。
それにしても、たった12個の音符から曲を解読するなんて、うちの奥さん、凄っ!! (お義母さん、子供時代のピアノ教室の賜物ですね♪)
ピンバック: デンマークの「在留許可証」に描かれた雄牛のデザイン - Living in Denmark