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🇯🇵→🇩🇰 準備に役立つ情報:そのスマホ、デンマークで使用可能?
情報化が進んだ昨今、デンマークに到着後にまず必要なのはスマホ!
ウェブ検索に加えて、Google Mapで地図を見たり、時刻表を調べたり、メールでやり取りしたり、すぐにでも開通させておきたいですよね。
なので、2回に分けてスマホや携帯契約に関する情報をまとめることにしました。
まず今回は🇯🇵出国前に検討・手続きすることを中心に紹介します。
そして次回の記事にて、🇩🇰到着後にすぐ契約できる携帯プランを紹介する予定です。
目次
日本の携帯番号を残すべきかどうか
日本を長期間離れる場合、おそらく日本の携帯はほとんど使わなくなると思います。でも、使わなくても毎月の携帯代は支払い続けないといけません。
ですが、短期・長期滞在に関わらず、日本の携帯番号は解約せずに残す方がお勧めです。なぜかというと・・・
- 慣れ親しんだ番号をキープしておくため
- 緊急時や一時期国で使えることに加え、本帰国の際にもすぐに電話が使える方が何かと手続きがスムーズになるため
- SMS認証などの本人確認に使えるため
やはり慣れ親しんだ番号を維持しておくというのが一番のメリットですが、一時期国や本帰国の際、すぐに電話が使えるというのは便利です。特に本帰国の際は、引越し業者や不動産屋とも連絡を取らないといけないことが多く、すぐに携帯が使えると手続きがスムーズになると思います。
そして3点目のSMS認証(※1)が地味に重要だったりします。
日本のウェブサイトやアプリでは、日本の電話番号でSMS認証ができないと登録・契約ができないものがあるからです。また、パスワードリセットの際にSMS認証が必要だったりすることもあります。
なので、多少費用がかかっても日本の電話番号は維持しておき、海外で通話とSMSの発着信ができるようにしておいた方が後々困らなくてお勧めです。
※1 SMS認証とは携帯のショートメッセージで暗証コードを送付することで電話番号を確認する仕組みです
キャリアメールは?
一方で、キャリアメール(@docomo.ne.jp、@ezweb.ne.jp、@softbank.ne.jpなどのメールアドレス)の必要性はさほど高くありません。
キャリアメールを維持すると月額料金が高くなったり、海外で受信するのにローミング料金が発生することも多いので、別のメールアドレスに移行して解約しちゃう方が費用を抑えられます。
キャリアメールで登録しているウェブサイトがある場合、キャリアメールを解約しちゃうとパスワードリセットができなくなってしまいます。そのため、キャリアメールで登録しているウェブサイトはあらかじめ別のメールアドレスへ変更しないといけません。これが大変なら費用が掛かっても維持した方が良いかもしれませんが・・・💦
携帯電話を残した場合の月額費用(目安)
携帯電話会社にもよりますが、電話番号だけを残すのであれば月々1,000円ちょっとぐらいで残すことができます。(さがせばもっと安いプランがあるのかも)
僕のおすすめは楽天モバイルの月々1078円(税込)。
別途、発生したSMSの着信費用(※2)が必要ですが、海外で通話とSMSの発着信ができます。(少し前まではゼロ円で使えたのに・・・😢)
また、eSimが使えたり、月額料金に海外でのデータ利用も含まれている点もメリットです。(この点は後編でも改めて説明する予定です)
携帯会社の変更や契約プランの変更といった手続きは一旦日本を離れてしまうとハードルが高くなることが多いので、出国前の手続きがお勧めです。
※2 デンマークでSMSを着信すると、アンドロイドなら無料、iPhonなら100円/回だそうです(ご利用状況によって違うケースがあります)
日本で使用しているスマホをデンマークで使うかどうか
基本、デンマークで新しいスマホを購入しなくても、日本で使用しているスマホを持っていけばそのまま使えます。
ただし、注意しないといけない点がふたつ。
まず1点目は、SIMロックがかかっているスマホ。SIMロックがかかっていると、特定の携帯会社でしかスマホを使うことができません。あらかじめロックを解除をする必要があるので、利用している携帯会社で確認が必要です。
そして2点目は、スマホの対応周波数。携帯電波には「バンド」という周波数の種類があるのですが、日本とデンマークで使用しているバンドが異なります。で、スマホがその国の周波数バンドに対応してないとそもそも電波がキャッチできない、もしくは電波がつながりにくくなったりします。
デンマークの周波数バンド
デンマークの4G(LTE)通信で用いられている周波数バンドは Band 3/7/20の3つ(携帯会社によってはBand 3/7/38の3つ)。
この3つのバンド全てに対応していると、スマホの電波がつながりやすくなるそうですが、Band 7と20は日本では使われていない周波数なので、日本で販売されているスマホの一部は対応していないことがあります。
デンマークと日本で共通になっているBand 3は対応しているはずなので、まったく使えないわけではありませんが、場所によっては電波が弱くなったり、つながりにくくなる可能性があります。
使用しているスマホがどの周波数バンドに対応しているかどうかは、スマホメーカーのホームページの「スペック」もしくは「詳細仕様」で確認できます。
例えば AppleのiPhon SEの場合はこちら。
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Google のPixel 5a はこちら。
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いずれもBand 3/7/20 の対応です。
一方で、シャープ AQUOSの sense6の場合は、Band 3 のみ対応です。使えないわけではありませんが、場所によってはつながりにくいところがあるかもしれません。
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AppleのiPhone や Google のPixel は、グローバルに展開しているのでより多くのバンドに対応している一方、国産メーカーは日本ユーザーに特化しているので対応バンドが限定的なことが多いようです。
世界各国の周波数バンドを確認する場合は👇のウェブサイトが便利です。
Radio Frequency – Countries & Nations
日本でスマホを買うならば・・・
スマホを新調する予定がある場合、デンマークでなく、日本でSIMフリーの携帯を購入する方が良い気がします。
なぜかというとデンマークよりも日本の方が選べる機種が多いからです。例えばですがGoogle の Pixelシリーズはデンマークでは販売されていないので購入できなかったりします。
さて、スマホを検討する際には、👇の点を考慮すると良いかもっ!
- 4G/LTEの周波数バンドの確認 – 前述した通り、最低でもBand 3と7に対応している方が電波のつながりが良いと思います。
- 防水機能 – デンマークでは突然雨が降ってくることが多いの、濡れても安心な防水付きがベターかも。
- デュアルSIM – 2つのSIMカード(電話番号)を入れられるデュアルSIMスマホにすれば、ひとつのスマホで日本の番号とデンマークの番号の両方が使えるようになります。(※3)
※3 eSIMと物理SIMでのデュアルSIMの場合、デンマークの携帯会社でeSIMが使えるところが限られているため、日本の番号をeSIMにして、デンマークの番号を物理SIMにするのがお勧めです。僕は楽天モバイルをeSIMにして、デンマークの番号を物理SIMにしています。
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以上ここまでは、携帯電話に関して出国前に検討・手続きする点を紹介しました。次回はデンマーク到着後、すぐに契約できるお手頃価格の携帯プランの紹介をしまーす。
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