キャッシュレスに会計を済ませることができるスマホアプリ「MobilePay」
少し前にドコモ口座の不正利用がニュースを騒がしました。昨年のキャッシュレス還元で勢いがついたキャッシュレス化の流れにはちょっとした冷や水でしょうか。
それでも日本では、従来のクレジットカード、交通系ICカードに加えて、Paypay、Lineペイ、楽天ペイ、メルペイなどのスマホアプリを使った新しい送金・決済アプリも増えて乱闘状態。本当の盛り上がりはこれからな気がします。
さて、デジタル化・キャッシュレス化で先を行くデンマークでは、スマホ決済アプリ「MobilePay」がメジャー。
MobilePayはなんと2013年に導入された決済アプリで、デンマークの銀行のキャッシュカードかクレジットカードを持っていれば、誰でも簡単に利用開始ができます。
日本のスマホ決済アプリと同じように、
・電話番号を使った送金
・英数字のコードを使った支払い
・QRコードを使った支払い
などなどが手数料無料で行えます。
使い方はとっても簡単。👇のように金額を入力、友達の電話番号を入力するか連絡帳から送信先を選び、確認ボタンをスライドするだけ。
上のスクリーンショットでは名前を隠していますが、ちゃんと相手の名前が表示されるので、間違えにくくなっています。
お金はほぼリアルタイムで、銀行口座に振り込まれるので、受け取り側は特に何もしなくてOKです。(日本のアプリ送金では、お金を受け取った後に現金として引き出したり、利用したりするのにはもうひと手間かかります)
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MobilePayには便利な機能がもう2つあります。
1つは MobilePay Request 。 通常のMobile Pay Sendは、お金を送るための機能ですが、MobilePay Requestはお金を請求する機能です。
例えばですが、レストランでご飯を食べた際、僕が全額をカードで払った後、MobilePay Request で割り勘分の金額をみんなに請求することができます。Request を受けった人は金額を確認して Send monney ボタンをスライドするだけ。とっても簡単。(PaypayやLinePayの割り勘機能に似ています)
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2つ目の便利機能は MobilePay Box。
これは共有財布を作る機能で、MobilePay 上に作ったBoxにお金をプールすることができます。Boxに入ったお金は個人口座と分離されるので、例えばクラブ活動費の集金に使ったり、パーティ会費を集めたり、シェアメイトとの共有財布にしたりと、意外に便利。
作り方はとても簡単で、メニューから Box を選んで名前をつけるだけ。Boxを作成すると、6桁の英数字が発行されるのでそのコードに送金してもらうだけです。
ただし、Box機能は1,000クローネ(約17,000円)集金するごとに、15クローネ(約260円)の手数料がかかります。そこだけは要注意です。
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でも、なんといっても便利なのは、周りの人のほとんどがMobilePayを持っていること。
日本ではいろいろなアプリが乱立しているので、相手が使っているアプリが違うと送金ができません。また、LinePayやPaypayの割り勘機能もアプリを持っていない人がいると仲間外れにしないと使えません。
デンマークではMobilePayしかないので、アプリが違うという問題が起きません。(競争がないという問題はあるけど・・・💦)
最近ではお小遣いもMobilePayで支払うことが一般的になっているデンマーク。まったく現金が登場しないので、キャッシュレスどころか、キャッシュゼロになりそうな勢いです。
でも、最後までキャッシュレス化しないのは砦はコペンハーゲンにある日本大使館なんだろうなぁ。(あっ、名誉のために言うと、キャッシュレス化していないのは他の国の大使館も同じらしいです 😅)
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