ぶらり途中下車で城巡り:Hillerød & Helsingør
今日はコペンハーゲンから北へ30分ほど行ったところにある「Hillerød(ヒレレズ)駅」で途中下車。
駅から目抜き通りを抜けると、湖に浮かぶ壮厳な「フレデリクスボー城」に到着〜。
16世紀にフレゼリク2世が建設した後、デンマーク・ノルウェーを60年間統治したクリスチャン4世が壮厳な城にリノベ(?)したそうだ。周囲には美しい庭園もあり、城というよりも宮殿の雰囲気!
ちなみに、Hillerød駅はコペンハーゲン中央駅からA Lineに乗って終点まで行けばOK(途中下車じゃない (笑))
フレデリクスボー城の内部は国立歴史博物館として公開されていて、デンマーク王室の歴史を辿ることができます。
自分のスマホで音声ガイドを聴けるのでイヤホン必須です(館内に無料WiFiありました&日本語の音声ガイドもありました)。音声ガイドの説明はかなり詳しく、聴きながら回ると1時間半は楽しめます。
印象的だったのは、16世紀当時の御馳走「野鳥のパイ」。
狩猟で狩ってきた野鳥をパイにしたものだと思うのですが、なんとっ!頭・羽・尾が飾ってある・・・。見た目がおかしくて、笑ってしまったのですが、立派な御馳走だったようで白鳥、鶏、うずらとバリエーションが豊富 (笑)
現代的にはあまり美的センスを感じられないけど、当時はこれが立派さの象徴だったのかぁ・・・。
想像以上に見応えがあったフレデリクスボー城で2時間半も時間を使い、想定していた予定を早くもオーバー(笑)。
一旦、Hillerød駅に戻り、930番の電車に乗って東の「Hellsingør(ヘルシンゲル)駅」に向かいます。930番の電車はコペンハーゲン市内の電車と違い、黄色が目立つ2車両電車。東急池上線みたいに可愛い!(東急池上線は都内を走る電車なのに3両しかない路線なんです)。
Helsingørは、対岸のスウェーデンに最も近い街。
昔はスウェーデン軍が攻めてきた場所だったみたいですが、今はフェリーがデンマークとスウェーデンを繋いでいるので、スウェーデンから観光客が押し寄せる場所 (笑)になっているようです。
(残念ながら、コロナの影響でスウェーデンからの観光客は禁止されているはず)
Hellsingørの目玉はなんと言っても強固な「クロンボー城」。
海に突き出た箇所にそびえた要塞で、フレデリクスボー城にはない大砲・深い堀・高い城壁で軍事的な要素が強そう!
クロンボー城は、1930年までデンマーク軍が使用していたらしく、内部の装飾はとても質素。
ちなみに写真右下は、部屋に入室できる人数を制限するためのコロナ対策看板。次の部屋に移動する際は、自分で在室中の人数を数え、在室中の人数が減るまで待つという自主管理制。人数が多いと数えるのがちょっと大変(魚の数を数えてる感じです (笑))
実は、シェイクスピアの長編劇作「ハムレット」の舞台のモデルがなんとクロンボー城。
それにあやかりクロンボー城内ではハムレットを無料で生公演していました。
面白いことに、中庭、大広間、王室など場所を変えながら話を進めるので、役者さん達についていきながら、クロンボー城内をあっちこっち移動しながら観賞するユニークなスタイル。
時折、観客いじりもあり、ガートルード女王が「下々では疫病がはやっておる。距離をとって並ぶのじゃ」とコロナネタで笑わすシーンも。内容は簡略化されていますが、本当の城が劇場なの演出はリアルな雰囲気!
ハムレット公演は午前と午後の2本立て。途中からでも観賞できるように、大まかな時間と場所が黒板に書かれていました。ちなみにこのハムレット公演は夏季限定なので、夏にコペンハーゲンを訪れるならおすすめです!
クロンボー城について書いたもう一つの記事はこちら👇
旅の締めくくりは、Helsingørの街中で見つけた「Brostræde ice cream」のアイスクリーム!材料はすべてオーガニック食材。奥さんはラム&レーズンとヌガー、僕はバニラ&チョコとピスタチオ。生クリームをアイスに乗っけて食べるのがデンマーク流だそうです♪(どれも美味しかったですが、奥さんのヌガーが一番美味しかった (笑))明日からオーフスへ帰りながら、本当のぶらり途中下車の旅です〜。
ピンバック: デンマークの伝説の英雄:Holger Danske - Living in Denmark