北欧の車窓から⑥ – 🇪🇪エストニア編
夏の長期休暇を利用し、欧州鉄道が乗り放題になるInterrail Global Passで北欧を巡ってきたので、「北欧の車窓から」と題して旅の写真を投稿しています。
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僕たちの北欧の車窓旅行もいよいよ終盤!
Helsinki港からエストニアの首都Tallinnへと向かい、数日の滞在後、スウェーデン経由でデンマークの自宅への帰路につきます。
エストニア行きのフェリーは、Viking Line社が運行しているAmorella号に乗船。
かなり大きい船なので、全体を写真に収めることができなかったのですが、揺れを感じない快適な2時間でTallinnに到着〜。
Tallinnの魅力はなんといっても歴史を感じる石畳やレンガ作りの城塞。
街全体が文化遺産に指定されている旧市街エリア(タリン歴史地区)は、中世時代にハンザ同盟で栄えた時の城塞都市が残っていて、当時の街の様子が伺えます。
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そして実は・・・、
このTallinnの城塞都市を築いたのは、13世紀にエストニアを攻めたデンマーク王のヴァルデマー2世。
しかも、👇のnoteで紹介したことがありますが、デンマークの赤い国旗🇩🇰が生まれたのがここTallinだったりします。
なのでTalinnの旧市街には Danish King’s Garden (デンマーク王の庭)という庭園があります。デンマーク在住者としては、ここは押さえておかないとね!
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旧市街の近くには Balti Jaama Turg というマーケットがあり、たくさんの売店が並んでいました。
特に目を引かれるのはたくさんの果物! 量り売りをしてくれるので、 滞在中は毎日色々なフルーツを楽しんじゃいました♪
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でも、エストニア滞在での最大のハイライトは、なんと言っても神秘的なRummu採石場跡地。
エストニアは独立を果たすまではソ連の一部だったのですが、その旧ソ連時代に作られた強制労働収容所 兼 刑務所が Rummu 採石場。
湖のほとりに作られ、収容者や囚人は石灰岩の採石をさせられていたそうです。
でもソ連が崩壊した後は放置され、水を汲み出すポンプが停止したため、収容所は水の中に沈んでしました。
それが現在は水遊びが楽しめる観光スポットとして大人気!
崩壊した建物の残骸は悲しくも怖くもありますが、透き通る水の中に見える建物は非常に神秘的。
湖の隣には石灰岩の山があり登ることもできます。
ちょっと急ですが10-15分ぐらいで登れる上に、山頂からの景観が非常に綺麗。 (湖の中央をよーく見ると、沈んだ建物が見えます)
ちなみに、この観光スポット、Alan Walker というDJが作曲したFaded という曲のプロモビデオにも使われています。曲の雰囲気と合っていて良いですよ!(2分40秒あたりからです)
入場料は1人5ユーロと格安、終日ボートなどの水遊びが楽しめ、Talinnから公共バスで行けるちゃう所なので、絶対オススメです。
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もうひとつのおすすめはTalinn近郊にあるヴィル湿原のハイキング。
ヴィル湿原はラヘマー国立公園の一部で、非常に大昔から存在している沼地。水中内の酸素は少なく、水捌けの悪い土地には栄養が足りず、大きな木が育たないのが特徴だそうです。
でも、多様な植物や微生物が共存しているそうで、中には食虫植物も! とても小さいのですが、花(?)から出すネバネバの液体で虫を誘い込み捕まえちゃうそう。ちょっと怖いけど、栄養が少ない土地だからこそ身につけた技なのですね。
そして幸運にも「鶴」も発見! ちょっと遠いですが、なんだかラッキーな気分です。でも、双眼鏡を持って来ればよかったなぁ。
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あっ!そうだ。
エストニアでもちゃんと電車に乗りましたヨ! エストニアでは事前予約が不要なので、Interrail Passがあれば好きな電車に乗れちゃいます。
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さて、Talinnを満喫した後はデンマークの自宅へと帰ります。
もちろん最後まで飛行機を使わずに帰るので、TalinnからスウェーデンのStockholmへと向かい、そこからデンマークへと戻ります。
というわけで「北欧の車窓から」シリーズ、明日で最後の予定です♪
おたのしみに!
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https://note.com/embed/notes/n0d6fb81f726e
https://note.com/embed/notes/n0d2ab42f1b18
https://note.com/embed/notes/n03727a28746c
https://note.com/embed/notes/n7d99ce8767f4
https://note.com/embed/notes/n0a1cb7fd027d
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