秋のリトアニア旅行🇱🇹で感じるロシアへの危機感
先週は、eスポーツの大会に出場するため欧州に訪れたアメリカの友人とリトアニア🇱🇹で落ち合い、秋のプチ旅行に行ってきました〜。
リトアニアといえばバルト3国の一番下にある国。
7月の鉄道旅行では一番上のエストニアまで巡ったのですが、さすがに時間がなくてラトビアとリトアニアにまで足を伸ばせませんでした。だから、今回の旅はワクワク♪
さて、実際にリトアニアに行ってみると、なんと偶然にも連休のタイミング。
どうやらカトリック教会や正教会にとっては重要な祝日のようで、「諸聖人の日」と「死者の日」という日だそう。
国や地域によって祝い方が違うようですが、ロウソクや花を持って墓参りをするというので、日本で言うとお盆のような感じでしょうか。
ちなみに、諸聖人の日の前の晩は「ハロウ・イブ(Hallow Eve)」と呼ばれ、アイルランドやケルト系の地域では、過去から精霊を祭る日だったそうです。そしてそれがアメリカに渡り、祝い方も発音も変化して現在のハロウィンになっているそうです。
公園の墓標や街中ではキャンドルがたくさん点けられていたので、普通の墓地はもっとたくさんのキャンドルが飾られていたのではないでしょうか。
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さて、リトアニアで気がついたのはもう一つ。
ウクライナの旗がとても多い!
デンマークでもウクライナ🇺🇦を応援する旗を多く見かますが、
リトアニアは数も多いし、メッセージ性も強い。
例えばこちらの花束。「諸聖人の日」で用いられる花束の形ですが、ウクライナの国旗カラーにあわせるように青と黄の花が供えられていました。
首都ヴィリニュスから28キロの人気の観光地トラカイにある湖の中の小島に築かれたトラカイ城にもウクライナ国旗が掲げられ、まるでウクライナのお城のよう。
(ちょっと小さいですが、城の門の上に掲げれていました)
青と黄のハート型ステッカーを貼っている自動車もたくさん。個人で応援している人もたくさんいるようです。
教会では、ウクライナが独立自治と領土を守り切り、ロシアが行動を改めることを願うメッセージも見かけました。
英語では「defence of the independence, territorial integrity and sovereignty」とかなりハッキリとした文言でウクライナを応援しています
首都ヴィリニュスの市庁舎広場では、平和と自由に関する展示も。
ウクライナをサポートしつつ、ベラルーシやロシアでの不正選挙や言論規制に対する非難がテーマのようでした。
でも、一番強烈なメッセージは、宿泊ホテル前にそびえるビルの横断幕。
PUTIN, THE HAGUE IS WAITING FOR YOU
(プーチン、ハーグ国際司法裁判所が待ってるぞ!)
侵略戦争を引き起こしたプーチンに対して、戦争犯罪の罪を問う声が各国首脳が出されていますが、かなりハッキリと名指ししちゃってる・・・。
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リトアニアは、他のバルト3国と同じようにソビエト連邦に支配されたことがある国。
現在もロシア(飛地)との国境がありますし、親ロシアのベラルーシとは隣り合わせ。なんとベラルーシの国境から首都ヴィリニュスは車で40分の距離しかありません。
ロシアが難癖をつけて攻めてくるかもしれない状況はウクライナとさほど変わらず、リトアニアにとって他人事ではないのだと思います。
日経新聞でも挙げられていましたが、ロシアの傍若無人ぶりを許せば、ますますエスカレートするでしょう。ウクライナの次はバルト3国かもしれません。
ウクライナにロシアが残忍な侵略をやめる兆しはない。最終的にプーチン大統領は核兵器を使うのではないか、という懸念が広がっている。実際に彼は核の脅しを繰り返してきた。通常戦力では勝てないと判断した場合、ウクライナの戦意をくじこうと、ロシアが小型核による攻撃に出る危険がささやかれる。そんな核の脅しに、どう向き合えばよいのか。世界は極めて重大な岐路にさしかかった。プーチン氏の脅迫に応じることなく、ウ
譲歩できない核の脅しウクライナにロシアが残忍な侵略をやめる兆しはない。
今回のリトアニアのプチ旅行では、新聞やテレビなどのメディアでは伝わりにくい強い危機感を肌で感じることができました。