仕事の本質を見直す良い機会だったかもなぁと振り返る日本の昇進試験

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本日、奥さんの長〜い期末試験が完了いたしました〜!! 

いえーい✌️ パチパチ〜👏  ヒューヒュー🎊 どんどん🎉

1ヶ月以上も前に書いた通り、最後の試験はデンマーク特有のOral Exam

奥さんの試験は、事前に提出したペーパーの議論内容を発展させたプレゼン後に、教授と外部の評価者と議論をするという内容でした。いかに「議論」を発展できるかが主眼に置かれているので、単純なQ&A形式の試験ではありませんでした。

ある意味正しい答えがないので、どういう議論になるかは、試験官と試験を受けている学生とのキャッチボール次第。なかなか、難しそう・・・。

でも、横で聞いていたら、なんだか僕が日本で働いていた会社の昇進試験に似てるかも?!とちょっと懐かしくなってしまいました。

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僕が働いていた会社、かなり教育熱心なところがあって、昇進試験にはものすごいパワーをかけてました。

昇進試験の基本パターンは、「事前に論文を提出して、それに対して3分スピーチを作って・覚えて、30分間の面接に耐える・・・」ということ。

なんとっ!奥さんが受けたOral Examと形式が似てる!!(奥さんは、事前にペーパーを提出して、10分のスピーチと10分のディスカッションでした)

ちなみに昇進試験の論文はかなり論理的に書かないとアウト。面接時には、冒頭で数分のスピーチをした後に、面接官からぐりぐりと突っ込まれるというスタイルです。

もちろん、通常の仕事もしながら論文を書かないといないので、ダブルで大変。何度も書き直しをして、時には論文を書くためだけに残業や休日出勤することも・・・。(2014年の大雪の中、論文を書くためだけに休日出勤して、上司にも出社してもらった記憶があります💦)

それに、昇進試験を受ける本人だけでなくて、実は上司も苦労します。論文をチェック・添削したり、論理的なところを一緒に考えたり・・・。(管理職になって昇進試験が一段落した!と思ったのですが、部下指導が増えて大変さは変わりませんでした 😅)

論文シーズンの年末年始になると、試験対象者とその上司は本当に大変でした。ある意味、会社全体が論文疲れでげっそりした雰囲気になります。正直、かなりの業務時間を昇進試験に割くので、こんなに労力をかける意味があるのか?とも思ったりもしました。

でも、奥さんが受けていたOral Examを横で見ていたら、色々と弊害があった昇進試験も仕事の本質を見直す良い機会だったかもなぁと考えています。

普段仕事をしていると、日々の業務に追われて自分の仕事の意味や位置づけをちょっと忘れてしまうことがあります。特に大きな会社だと、全体が良くわからなくなってしまうことがありがち。

でも、頭を悩ませながら論文に落とし込んで、上司と議論を交わしながら、面接官にグリグリと質問される過程で、自分の業務が棚卸しされて、「本来果たさないといけない役割」や「自業務の本質的な重要性」が見えてきたような気がします。

抽象的な概念や曖昧にしていることを「論文に書き」と「面接で説明」することで、腑に落としていく。それが、僕がいた会社の昇進試験と、デンマークのOral Examの共通点かもしれません。

そういえば、僕の上司は僕の昇進試験に何度も付き合ってくれたなぁ・・・。
本当に良い上司に恵まれたなぁ・・・。
試験中の奥さんを声を聞きながら思い出に浸った1日でした。

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