デンマークでの仕事の探し方③ デンマークの採用面接はここが違う

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先日から3回に分けて「デンマークでの仕事の探し方」をお届けしていますが、今日は最後のテーマ「デンマークの採用面接」です!

 デンマーク版ハローワークを活用しよう
② デンマークは書類選考が最難関
③ デンマークの採用面接はここが違う【← 本記事】

デンマークにおける面接の位置づけ

前回の「デンマークは書類選考が最難関」でもお伝えした通り、デンマークでは面接に呼ばれたということは、履歴書上の経歴やスキルは求めている職種にピッタリで、採用される可能性がかなり高いっ!

そのため面接では、自分達のチーム・カルチャーにフィットするか?一緒に働いて嫌ではないか?という視点で、人柄やコミュニケーション能力を見てくることが多いようです。

かなり大雑把に言うと「デンマーク流のフレンドリーさが求められている」というところかなぁと思います。

ただ、外国人にとってちょっと難しいのは、「デンマーク流のフレンドリーさ」というのがかなり感覚的なところ。

日本のようにマナーありきだとつまらないと思われ、米国式に「オレはできるぜ」とアピールしすぎると煙たがり、オーストラリア式に楽観的だと責任感がないと思われる・・・

なかなか難しいのですが、日本と大きく違うところを紹介します〜。

服装はカジュアルで!

なんと、デンマークの面接にスーツ・ネクタイを着用していくと、ほぼ確実に落とされちゃう 😵

デンマークでは滅多にスーツ姿の人をほとんど見かけません。仕事もカジュアルな格好が普通なので、スーツ・ネクタイ姿で面接に行くと「こんなにフォーマルな人はうちの会社に合わない・・・」と思われてしまうそうです。

なので面接はカジュアルな服装で赴きましょう!

ただ、業種や会社によってカジュアルさのレベルがちょっと違います。心配な場合はホームページの社員紹介の写真を確認するとレベル感がわかると思います。(もしくは実際にその会社で働いている人に聞いてみると言うのもありです)

僕の場合は、デンマーク人の友達からアドバイスをもらい、ポロシャツ・黒のジーパン・スニーカー(?!)という服装で面接に行きました。

こんな服装で本当にいいの?と心配でしたが、僕を面接してくれた人はTシャツに半ズボン・・・。カジュアル過ぎる〜🤣

1杯のコーヒーが面接のスタート

会社の受付に行くと、面接する人が迎えに来てくれることが多いと思います。

そして、そのまま会議室にエスコートしてくれますが、歩きながら「コーヒーはいかが?」と聞かれます。

こう聞かれたら、必ずコーヒーをもらうのがデンマークの礼儀!
(コーヒーが苦手な方は水を頼むのがお勧めです)

「Ja Tak!」と答えると、おそらく会議室に行く前にオフィス内のキッチンに寄って、一緒にコーヒーを注ぐことになると思います。

この時、2杯分(面接官が2人いるなら3杯分!!)のコーヒーを作るので、待ち時間になんらかの世間話をすることになるのですが、実はこの世間話で「フレンドリーさ」をチェックしている可能性がとても高い。

僕の場合は、日本からいつ来たの?なんで来たの?迷わなかった?などなど、ごく普通の世間話でしたが、さりげなく日本で携わっていた仕事の話に発展していったので、コーヒーを入れるところから感触を確かめていたような気がします。

面接はQ&Aではなく会話が中心

さて、コーヒーを持ちながら会議室に入ると、本当の面接がスタートしますが、面接の半分以上は世間話も含めたおしゃべり。

Q&Aを繰り返すと言うよりも、相手との会話を楽しむ傾向があるようで、おしゃべりのキャッチボールをしながら面接をするというスタイルでした。

奥さんの大学で行われる Oral Exam (口頭試験) を紹介した↓のnoteでも書いたように、デンマークでは「自分の考えをしっかりと持った上で、対等に他の人と議論する」ことが重視されています。キャッチボールをしながら意見交換ができるか?という点が「デンマーク流のフレンドリーさ」の判断の一つなのかも。

ちなみに、会話のきっかけとして面接の一番最初に聞かれることが多いのは「簡単に履歴書の内容を紹介してください」という内容。1分ぐらいを目安に、簡単に紹介できると、その後の会話が弾むと思います。

もしかしたら試験があるかも

職種によっては試験やテストが行われることがあります。

テスト内容はケース・バイ・ケースですが、性格診断テスト、IQテスト、業務内容に近い課題テスト、などがあります。

僕の場合はIT系職種だったので、持ち帰りコーディングテストというのを行いました。

ちょっとテクニカルな内容になってしまいますが、体験記としてIT技術者向けのQiitaに記事を投稿したので、興味ある方はどうぞ〜

海外の採用面接で、持ち帰りテストを受けた体験記(概要・設計編) - Qiita

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海外の採用面接で、持ち帰りテストを受けた体験記(概要・設計編)

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さて、色々書きましたが、デンマークの面接は威圧感がなく、総じてかなりフレンドリー。

日本の面接は気を遣うので精神的に疲れるのですが、デンマークで体験した面接の後は「なんだか楽しかったなぁ」という印象が多かった気がします。

3回に分けて「デンマークでの仕事の探し方」をnoteにしました。僕の個人的な経験なので、当てはまらない点もあるかもしれませんが、同じようにデンマークで仕事探しをしている方の参考になれば嬉しいです。

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デンマークでの仕事の探し方③ デンマークの採用面接はここが違う」への2件のフィードバック

  1. ピンバック: デンマークでの仕事の探し方① デンマーク版ハローワークを活用しよう - Living in Denmark

  2. ピンバック: デンマークでの仕事の探し方② デンマークは書類選考が最難関 - Living in Denmark

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