職場でもヒュッゲを追求するデンマーク
以前「短い就労時間の秘密は昼休みにある?!」という記事で、デンマークの会社の就労時間は、一般的な日本の会社よりも短いという話を書きました。
「初めて残業しました〜」という書き出しのnoteだったのですが、実はオフィス内の一斉掃除と模様替えのお手伝いという残業でした。
古くなったデスクを入れ替えつつ空きスペースを作る、という作業内容だったので、重いデスクをみんなでえっちら、おっちら。
その数10台・・・。1つ1つがバカみたいに重いので、運び出し終わった時には腕がクタクタ・・・💦
すると今度は空いたスペースに物を持っていくから手伝って〜、と言われたのでついていくと、今度はソファ?! それに観葉植物?!
机を運び出したスペースに置くというので、再びえっちら、おっちら、持っていくと、みんなが集まってきて、ソファをどこに設置するかで、あーでもない、こーでもない、と議論・・・。
ソファーの下にはカーペットを敷くべきだというSさん、ソファーの向きは内側が良いというPさん、背が高いデスクを持ってくるべきだと言うCOO、サイドテーブルが足りないと言うMさん。
みんなに言われるままに、あっちに持っていき、こっちにずらし、向きをかえ、観葉植物を持ってきて・・・。
たかだかソファーなのに、みんなのこだわりが1cm 単位!!
ようやくみんなが納得した瞬間、誰かが呟きました。
「det er so hyggeligt!!」
(これでヒュッゲだね〜)
なに〜、これが噂のヒュッゲなのか!?
以前から、デンマーク人のインテリアに対するこだわりはかなり高いと聞いていたのですが、職場のヒュッゲ感に対する基準も高い!
ちなみにヒュッゲとは、最近「幸せ」のキーワードとなっているデンマーク発の文化的なコンセプト。詳しく知りたい方は👇のWikipediaをご確認〜。
ヒュッゲ(Hygge)とは、ウエルネスかつ満足な感情がもたらされ、居心地がよく快適で陽気な気分であることを表現するデンマーク語およびノルウェー語である。(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)
そして、こちらがみんなで決めたヒュッゲなレイアウト♪
このソファの傾き感と、サイドテーブルの上に置かれたキャンドル、そして観葉植物がヒュッゲの重要なパーツらしい。よく分からない・・・ 😅
デンマーク人が「ヒュッゲ」と呟く時は、心地良さを感じる瞬間が多いのですが、住居だけでなく、職場環境にも心地良さを求めるんだなぁと改めて感心してしまいました。(ちなみに、ヒュッゲを英訳するとCozyというニュアンスになると思います)
そしてこちらの会議室では、プロジェクトマネージャーの2人が棚を設置中。
実を言うとこの棚には機能的な役割はありません! 白い壁が退屈(?!)という理由で、ポスターを立てかけるためだけに設置することになりました。
もちろん、棚を一直線に設置するかどうか、高さどこにするか、棚の位置決めはみんなの中の重要項目。(1cmのズレも許されないので仕事より真剣かも 😅)
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結局、一つひとつのレイアウトを決めるのに時間がかかるので、模様替えが終わったのは夜9時。
重いものを運んだので、とても疲れたけど、みんなヒュッゲになったオフィスに満足したようです。
ちなみに、1人で電話会議に参加する時はこのソファーエリアがかなり良い!今は僕のお気に入りヒュッゲスポットになりました♪
ここで働いていたら、そのうち僕もデンマーク人並みにお洒落になるのだろうか?