日本人サラリーマンがデンマークでジョブ型採用を担当する話
僕が勤めている European Sperm Bank は、精子バンク大手のひとつに挙げられていますが、組織としてはまだまだ成長半ばの零細企業。
日本で勤めていた会社の総従業員数は約4万人(当時)。ひとつの部門だけでも100人以上の社員がいるのが普通だったので、そこに比べると一部門にもならないぐらいのサイズ感です (笑)
でも、毎月のように新しい社員が加わるので、成長の勢いはまさにスタートアップ⤴︎
もちろん色々なポジションの採用を絶賛募集中なのですが・・・
実は!
そのうちのひとつは僕が採用を担当をしているのです〜。
さて、以前「デンマークでの仕事の探し方」というシリーズで、デンマークの仕事探しはムズカシイと紹介したことがあります。
この記事を書いた時は「就活する側」の立場で書きました。
今回は「採用する側」になったのですが・・・
やっぱり、書類選考は最難関だと思う〜 >_<
というのも、デンマークでは必要なスキルや経験をあらかじめ明確に定義する「ジョブ型採用」が当たり前。
どんな役割の仕事なのか、最低限必要なスキルは何か、求めている経験年数はどのくらいか、どのようなチームで働くのか、どのようなパーソナリティが好ましいのかなどなど、募集要項の内容はかなり具体的です。
今回の募集要項は僕がドラフトを書き、チーム内で議論しながら固めました。
この議論で印象的だったのは、「初出社日の Day 1 にどの仕事を任せたら、チーム全体の生産性が高まるのか?」というイメージをかなり具体的に詰めて、チーム内で共有するという点。
新しいメンバーによってチーム全体のアウトプットが増えるというのはもちろんですが、初出社日から仕事を始められるか?という点への意識を本当に強く感じました。
以前、『デンマークの会社は Plug and Play※な人しか採用しない』と言っているアメリカ人の話を聞いたことがあるのですが、まさに求めているのは初日から立ち上がる即戦力人材です。
※ つないだら(plug)、何か特別な作業をしなくても実行 (play)できる、という意味です。
ちなみに募集対象は、新卒から業務経験3年ぐらいのいわゆる経験の浅い Junior ポジション。それでも妥協を感じません。
つまり・・・デンマークでの仕事に応募する際は、募集要項の条件をしっかりと読み込んで、履歴書をその条件にビシッと合わせ込んでいくというのがめちゃくちゃ重要なのだと思います。
さて、まだ採用プロセスは始まったばかり。
日本で働いている時にも、人事の採用活動の手伝いをしたことがあるので、その時と異なる点や気づきがあれば紹介しようと思います!