欧州では多言語対応がとっても重要

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ヨーロッパの魅力のひとつは色々な国があるということ。

そして、国が異なれば言語も変わります。

だから欧州連合(EU)では、公用語として24もの言語が採用されています。

これはEU加盟国が自国の公用語をEUの公用語として申請する権利があるそうで、加盟国28カ国から24言語が申請されたということ。

そんなわけでEUでの公式文書は、全公用語(24言語)で作成するというのが原則ルール。

もちろんEUの公式サイト多言語サイトになっており、24言語から選ぶことができちゃいます。

さらに少数民族や地域言語に加えて、EU圏外からの移民も多いので、欧州では公用語以外にも60以上の言語が使われていると言われているそうです。

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そんな多言語主義を貫くEUでビジネスをするなら多言語対応がと〜〜っても重要!

欧州全体で手広くビジネスをする大手企業のウェブサイトになれば、15個や20個ぐらい異なる言語を選べるのも普通です。

例えば👇は格安航空のRyanairのサイト。なんと21言語も選べます。

ちなみに我らがJALのウェブサイトは11言語に対応。意外に健闘してますが、Ryanairほどではありませんでした。

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さて、欧州言語の多くはアルファベットを使ったラテン文字が多い※ のですが、欧州のちょっと外まで対応言語を広げようとするとムズカシイ言語にぶつかります。(※ ギリシア語とブルガリア語が例外です)

それは右から左方向に書く「右横書き言語」というもの。

英語では right-to-left の頭文字を取ってRTLとも言ったりします。

有名なのでは中東や北アフリカ大陸で使われるアラビア語、イスラエルのヘブライ語、イランのペルシア語といったところ。

こういったRTL言語に対応するウェブサイトを作ろうとすると結構大変で、ただ翻訳するだけでは作れません。

例えば「OK」と「キャンセル」のボタンがある場合、英語や日本語なら左から右に並べますが、RTL言語なら逆の右から左にむかって並べるので「キャンセル」「OK」としないといけないそうなのです。

ひゃー、それは大変😳

と思っていたら・・・・、デンマーク人の知り合いから「アラビア語に対応しようとしたらどんな感じになるの?」と相談を受けてしまいました。

ふーむ、じゃぁ、論より証拠で簡単なWebページを作ってあげよう!

じゃーん、こんな感じになるのだ!

ちなみにこのWebページを作ってくれたのは、流行りのChat-GPT。

アラビア語でRTLのHTMLを書いて

著名な文章を段落に入れて、英語の訳もつけてね。英語はLTRでお願い。

OKとキャンセルのボタンを文章の後ろに配置して。HTMLのソースコードでは必ずOK、キャンセルの順で並べて、表示はそれぞれの言語のテキスト方向に合わせてね。

同じように日本語の訳も追加して、それは縦書きにしてください。アルファベットは読みやすいように横のままでお願い。ついでに各言語のセクションの間には区切り線をいれてね。

こんな風にやり取りしたら、ものの見事にWebページのHTMLコードを10分程度で作ってくれました。

ほんのちょっと手直ししないといけませんでしたが、本当にすごいもんですね。

EUのポリシーは多言語の尊重なのですが、たくさんの言語に対応しようとすると翻訳・通訳作業のコストが悩ましいところ。Chat-GPTのようなAIがもっともっと賢くなれば、もっとマイナーな地域言語も準公用語として扱わいやすくなるかもしれませんね。

 

縦書きの日本語は興味半分で作ってみたのですが、デンマーク人の知り合いは「Wow, that’s crazy!」とびっくり。

ボタンが縦方向に配置されたり、アルファベットが横になって書かれるのを不思議がっていました。

まぁ、さすがに縦書きのウェブサイトは珍しいのだけどね。

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