デンマークのマイナー郷土料理「偽の野うさぎ」

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デンマークといえば、ライ麦パンの上にさまざまな具材を乗せて食べるオープンサンドイッチ(Smørrebød)がとても有名。

ですが、以前紹介した「タルトレット」のように、さほど有名じゃないデンマークの郷土料理はまだまだあるようです。

それが「偽の野うさぎ」という料理。

同僚デザイナーのR君と雑談している際、「ヒロシは『偽の野うさぎ』って食べたことある?」と聞かれたのですが、名前からだと食べ物のイメージが全然湧かない😅

なんじゃ、そりゃ?

???となっている僕を見て、

R君が「名前からだと想像つかない名前だよね〜」と笑いつつ、

「うさぎとは関係がない料理なんだよ実は・・・」

なんとっ、ただの「ミートローフ」のことだそう!!

画像1

ミートローフというのは、牛肉や豚肉などのひき肉を大きく成形して、オーブンで焼いた料理(とても大きいハンバーグのような感じ?)。 

欧州ではメジャーなご馳走料理ですが、食パンのような形にひき肉を固めることから Meatloaf (meatは肉、loafはパンの一塊を指します) という名前が一般的だそうです。

ですが、デンマークではなぜか「Forloren Hare(偽の野うさぎ)」という名前。

名前の由来はよくわからないのですが、どうやら、Kirsten Marie Jensenさんが1901年に出版した「Miss Jensen’s Kitchen」という料理本のレシピが初出だそう。

あくまでも僕の推測ですが、昔はきっと野うさぎを使った料理だったのだと思います。でも、野うさぎがあまり食卓にのぼらなくなり、他のお肉で代用したのかもしれません。

ちなみに、デンマーク版ミートローフのForloren Hareは表面にベーコンを巻くそうです。

カリッと焼いたベーコンは美味しそうだなぁ 🤤 いつか食べてみたいなぁ。

ミートローフの画像出典:By Renee Comet (photographer) – This image was released by the National Cancer Institute, an agency part of the National Institutes of Health, with the ID 2666 (image) (next)., Public Domain, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=1635350

***

R君は「変な名前だよね〜」と言っていましたが、よくよく考えたら日本にも似たような料理があることに気がつきました。

それは「がんもどき」!!

一説によると、鳥の雁(がん)の肉に似せて作ったので「がんもどき」という名前になったそうです(諸説ありです)

なので、R君には「日本には豆腐で作ったFake wild gooseっていう料理があるよ!」と教えちゃいました。「へー」と感心していたので、日本にも「偽の◯◯」という料理があるのが興味深げでした。

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