ほっぺハグが上手にできない僕の思う「自然なほっぺハグの方法」

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青年海外協力隊としてドミニカ共和国にて環境教育をされている「ゆかりさん」の記事に共感してしまいました。

ドミニカ人の距離感に慣れない【44日目】|ゆかり🌱

ドミニカ共和国、人と人との距離が近い。 まず女性同士の挨拶はほっぺたをくっつけて、口でチュッと音を立てる。 でも初対面だったり、男性と女性、男性同士だったら握手で済ますこともある。 親しい間柄だったら男女関係なく肩を組んだり、抱きしめあったりする。 ボディタッチはコミュニケーション。当たり前にやる。 頭では分かってるんだけど、いざやろうとなると自然にできない。 ぎこちなくなってしまう・・・。 もともとパーソナルスペース(他人に近づかれると落ち着かなかったり、不安に感じたりする距離)広めの自分にはけっこう難易度高め。 相手から肩組んできたら組み返す

https://note.com/yukari_2019/n/n846afa584932

外国だとよくある「ほっぺをくっつけながら、チュっと音を立てるハグ」の距離感が難しいというお話なのですが、実は僕もこれがとても苦手 >_<

僕はこれを密かに「ほっぺハグ」と呼んでいて、オーストラリア・アメリカを合計して10年以上も住んでいるのに、いまだに女子とのほっぺハグは緊張してスマートにできません。(正確にはチークキスというそうです)

仲の良い女子友達に、「今のハグはぎこちないー!やり直しぃ〜!」と笑われたこともあり、妻が練習に付き合ってくれたこともあるのですが、「おかしくないけど、なんかスムーズじゃないんだよね〜(笑)」とからかわれる始末です💦

オーフスに来てから加わったソーシャル・スタートアップ「The Clothing Club」は、ファッション系だからかメンバーのほとんどが女子。だからこのほっぺハグをする機会が、これまた非常に多い >_<。

それでも、オーストラリアの学校の先生、ホームステイ先のお母さんから始まり、同級生の女子友達や友達の彼女さん、妻の女子友達、ビジネスミーティングなど、色々なところで経験してきたほっぺたハグから、「男子が女子にほっぺハグをする際のプロトコル」は分かってきた気はします。

そこで、今回は、僕の思う自然なほっぺハグのプロトコールを紹介をしたいと思います。

正式名称チークハグのやり方です!

ほっぺハグの開始準備

道で久しぶりに出会った際や、夕食会の別れ際など、握手ではなくハグっぽい雰囲気になったら、相手へのアイコンタクトをしつつ両腕を広げて「ほっぺハグするよ〜」と意思表示を出す。

相手との距離がある場合、スキップしながら手を広げて準備体制に入る高度技があります。(本人はそう思っていないそうだが、妻はこれがとても上手)

進路方向調整

アイコンタクトを続けたまま、相手に向かって左方向に踏み出す。この時、相手は反対方向に踏み出すはずなので、相手の動きに合わせながら、体と頬の距離を近づけていく。

間違っても右方向に行かないこと!正面衝突事故になります!
また、離れ過ぎると次ステップのほっぺ合わせに失敗します!

ここで、“Hey, great to see you! How are you?”(会った時の挨拶時)か”Are you going home?”(別れ際の挨拶時)などの挨拶をしながら近づいていければ かなりの上級者。

次のステップ3は複数の動きを並行して行ないます。

ほっぺ合わせ

顔が近づいてきたら、自分の右側のほっぺを相手に近づけます(お互いの左側に顔を寄せて、右頬同士を合わせる)。ほっぺは親密な場合はくっつけても大丈夫(だと思う) が、そこまで親しくない場合は1cmぐらいの距離をあけるのが無難。ただし、距離をあけすぎると親密感が減るので踏み込むところ踏み込む。

適切なほっぺ間距離は、相手との親密度・相手のお国柄・気分・気温・着ている服の厚さなど複数の要因を考慮した天文学的に複雑な方程式で決まるようだが、難し過ぎるので直感でなんとかすること。

ハグ

ほっぺ合わせと同時に腕を相手の背中にまわしてハグをする。ハグの力は弱すぎても強すぎてもいけない。ここで強弱をつけて軽くギュ、ギュ、とするとより親密感が高まる。ただし、4の逆ほっぺ合わせを控えている場合は、すぐに動けるように軽いハグに留める方が動きやすいです。

背中に回している手を動かすとセクハラと間違えられるので動かさない方が無難。

軽い音を出す

軽く口をすぼめて、ほっぺの横で「ちゅっ」という軽い音を出す。相手・国/地域によっては音を出さないケースもあるので、前の人とハグする様子や 周りの雰囲気を確認しておくと良いかもしれない。
 
音を出す際は、舌で音を出すと舌打ちになるので、唇を軽くギュッと閉じた後に軽く開く感じで音を出す(のだと思う)。「ちゅっ」が、「チッ」「ベチャ」「ビチャ」になると格好悪い。

「ちゅっ」が難しい場合は「ンモワっ!」という謎発音するテクニックもあり、上手にできれば可愛らしい雰囲気で親密感が増します。

逆ほっぺ合わせ

相手・国/地域によっては、いったんハグを緩め、顔を離し、逆方向に動いてお互いの右側に顔を寄せて、左頬同士を合わせる逆ほっぺ合わせを行う。やり方は3のステップと同じだが、顔をすれ違う時はいったん体をちょっと引かないと接触事故になる。一方で離れ過ぎると、次ステップの離脱と勘違いされるのでここの距離感は非常に重要。

速やかに離脱

終わった後は相手とのアイコンタクトを維持しながらすみやかに下がる。ここで、”I’m doing great!”(会った時の挨拶時)か”Safe trip home!”(別れ際の挨拶時)など、相手の挨拶に返しながら離脱するとボーナスポイント。

親密な場合は、ここで相手の手を持つという高等テクニックを出せるが、僕はいまだかつて出せた事がないと思う。

もし次にハグする人が控えている場合は、次の人に向かって1)のステップから繰り返す。前の人のハグが終わらない場合は、手を広げて、「ハグ待ってるよ〜」オーラを出すと効果的。

国・地域別の傾向

僕の経験でいうと、スペイン語圏のラテン系・アラブ圏の方は、ほっぺたハグでちゅっという音を出す人が多いです。

オーストラリア人・アメリカ人の場合、ちゅっという音を出すのは半々ぐらいですが、逆ほっぺは多いです。

アジアで生まれ育ち、後からオーストラリア・アメリカに来た人は、ほっぺたハグに慣れていない人が多いので、ほっぺをそこまで近づけない普通のハグが多いですが、オーストラリア・アメリカで生まれ育ているアジア系2世はほっぺたハグに慣れているので要注意です。

最近、経験が増えつつあるデンマークでは、音は出さない方が多いです。また、逆ほっぺは半々ぐらいな気がします。

僕が上手にできない理由を母は知っている

とはいえ、いまだに「ほっぺハグ」が上手にできないなぁと思っていたら、母親がバッサリと理由を教えてくれました。

「それはそうよ。あなたの父親もうまくないから。」

おぅ、なるほどこれは遺伝だったのか・・・

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