冬季オリンピックCMで垣間見る日本と異なるデンマークの「ユーモア」
冬季スポーツが得意でないデンマーク、北京オリンピックは今ひとつ盛り上がりません。
そんな中、少しでも視聴者を鼓舞しようとしているのはデンマークのTV局TV2。
他の強豪国に比べてデンマークが弱小なのを承知の上で「それがどうした! 」と自虐的なテレビCMを打ち出しています。(CMのYoutubeリンクは下に貼りました👇)
まずCMの映像で流れるのは、幼少期から冬のスポーツに慣れ親しむ強豪国の様子。これらの強豪国に対し、「デンマークは弱いかもしれないけど、応援しよう!」というようなメッセージです。
さて、冬季オリンピックの強豪国として描かれているのは🇳🇴ノルウェー、🇫🇮フィンランド、🇨🇿チェコ、🇮🇹イタリアなのですが、
なんと我らが日本も強豪国のひとつとして選ばれていました!
デンマークの印象としては、過去に札幌オリンピックや長野オリンピックを開催しているので、アジアの中で日本は強豪国という印象があるのかもしれませんね。
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ただ、自虐的になりつつも、登場する日本、ノルウェー、チェコ、フィンランド、イタリアを皮肉って茶化している部分もあります。
いずれも幼少期から子供をトレーニングさせる親や子供に期待する親を、それぞれの国の特徴に合わせて少しオーバーな形でユーモラスに表現。
「そんなに小さい時から練習していたら、そりゃ強いだろ」的な雰囲気に仕上がっています。
是非、動画を見ていただければと思いますが、簡単に紹介すると・・・
- 🇯🇵日本 – ひいおじいちゃんの代から引き継がれている古いスキー板を、厳かに孫娘へ手渡すお父さん(おじいちゃん?)
- 🇳🇴ノルウェー – 大人でもビビる本格的な高さからのスキージャンプに息子を挑戦させようとしているお父さん
- 🇨🇿チェコ – 国を代表するアイスホッケーのスター選手、ヤロミール・ヤーガーと同じ髪型に切ってもらい満足気な男の子と期待満々なお父さん
- 🇫🇮フィンランド – トイレに行きたいと訴える娘に対して、「トイレは16km先だから」と言いながらクロスカントリースキーを続行するお母さん
- 🇮🇹イタリア – 「この子の腰はアルペンスキー向きだ」とお医者さんに告げられ、大喜びする赤ちゃんのご両親
僕のお気に入りは、「トイレは16km先だから」と言われ、ため息と共にストックを雪に突き刺すフィンランドの女の子のシーンと、お医者さんに褒められただけで大喜びするイタリア人の楽観的な様子。
日本は伝統を重視する美しさが描かれている一方で、手渡されたスキー板は古すぎて実用的ではなさそう。これを渡されてもねぇ・・・と思うかもしれません😅
日本の「笑い」とはちょっと違うユーモアですが、自虐しつつも、クスッっと笑える形で上手に他国を皮肉っていて面白いなぁと思いました。
視聴率にどれほど貢献したのかどうか分かりませんが、「お国柄」の雰囲気も垣間見るにも面白いのでよかったらご覧ください〜。