欧州の電動キックボードの放置問題
今日は日経新聞で「おっ!これは良いねっ!」という記事を発見しました!
それがこちらの「ファミマ600店で電動キックボード貸し出し」という記事。
ファミマ600店で電動キックボード貸し出し Luupに出資 ファミリーマートは最大600店超に電動キックボードの貸し出し拠点を設置する。電動キックボードは環境負荷が小さい移動手段としwww.nikkei.com
これまでの日本の法律では、電動キックボードも原付として扱われるため、免許やヘルメット着用が必要だったそうですが、法改正で緩和されることが決まったそう。
そして、今後の需要拡大に目をつけたファミマは自店舗でキックボードを貸し出すという事業に乗り出すことに決めたようです。
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さて、日経の記事でも紹介されている通り、欧州でのキックボード活用は日本よりも先を行っています。
デンマークでも都市圏(コペンハーゲンやオーフス)では、電動キックボードに乗っている人を日常的に見ますし、Luupのようにスマホアプリで借りて、乗り捨てるというレンタル電動キックボードもたくさんあります。
そこで、今回のファミマさんの電動キックボード事業で、「これは良いかも」と僕が思ったポイントは、『コンビニで借りてコンビニで返すという仕組み』
実は・・・、こちらの電動キックボード、手軽で非常に便利なのですがちょっとした問題を引き起こしていたりします。
それは「電動キックボードの放置問題」
こちらのレンタル電動キックボードを使う場合、道端に置いてあるキックボードに乗って、好きなところで放置するという仕組み。正確には定められた場所で駐輪するのですが、位置情報が甘いので守られないことが多かったり・・・。
そんなわけで街中では電動キックボードが放置されていることも。
こちらの写真は、オーフス市庁舎の前で乗り捨てられる電動キックボード。
また、電動キックボードを施錠する駐輪機があるわけでもないので、酔っ払った人が倒したり、悪い人がポイッとゴミ箱や変なところに移動しちゃったり・・・
実際、コペンハーゲンやオーフスでは、海や川に投げ捨てられるという事件も起きました。
景観が悪くなるだけでなく、環境にも悪いですし、何より不法放置された電動キックボードを回収したり、片付けたりするのに、市役所や公共機関が時間と費用をかけざるを得ないようです。
もちろんその費用は税金で賄われるわけで、コペンハーゲン市長はかなりご立腹。結局、コペンハーゲンではさまざまな規制が課せられて、ちょっと使い勝手が悪くなってしまいました。
なお、↓の記事によると、コペンハーゲン以外でも欧州のさまざまな国・都市で同様な問題を抱えているよう。
Are we heading for another year of e-scooter uncertainty in the UK? Lessons from around EuropePublic e-scooter rental trials are set to be extended for anowww.lexology.com
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そんなわけで、ファミマさんが始める『コンビニで借りてコンビニで返すという仕組み』は放置問題に対処する良い仕組みなのではないかと期待しちゃうわけです。
なによりも、コンビニがたくさんあるというのは、日本ならではの強みですからね〜。
できれば、ファミマさんだけでなくローソンさん、セブンさん等の他のコンビニでも使えるようになると利便性が高まるのだけどなぁ。