シャワー水圧 と 国力
だんだん寒くなってきた今日このごろ、奥さんが選んだ留学先がデンマークで良かったなぁと思うことがあります。
寒い外から帰ってきた時や朝の冷え込んでいる時に再認識するのですが、
なんと言ってもシャワーで熱いお湯が常にしっかりとした水圧の出てくること。
現在住んでいる賃貸アパート、以前の大学アパート、コペンハーゲン・オーデンセ・ビルンで泊まったAirBnBやホステル、どこでもシャワーの水圧が素晴らしい。しかも熱いお湯が途切れない!
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高校の時に住んでいたオーストラリアの寮では、ピークアワーにシャワーを浴びるとお湯が無くなったり、水圧が貧弱になったり・・・。
特にひどいのは、入り口から一番奥にあったシャワー。他の人がシャワーを浴びると一気に冷たくなり、シャワーから出ていくと急激に熱くなることがあったので、「ぎゃっ!」と悲鳴をあげてました (笑)
また、コスタリカで旅行した時に泊まったホテルのシャワーは、シャワーというよりもジョウロでちょろちょろ。しかも熱くしようと思ってお湯の加減を変えるとさらに水圧が弱くなる。シャンプーがなかなか落ちなくて困りました 😅
でも、デンマークのシャワーのお湯加減、水圧はどこに行っても最高。日本と全然変わりません。
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ちょっと話が変わりますが、昔、兄の影響で「銀河英雄伝説(略して銀英伝)」という小説が好きでした。
銀河を二分する銀河帝国と自由惑星同盟が繰り広げる宇宙戦争や政治の駆け引きを題材としたSFなのですが、登場するキャラクターがとても個性的で魅力的。
その銀英伝で、ユリアン・ミンツ君という登場人物が、中立国のフェザーンという惑星に駐在軍人として派遣され、着任時の感想を聞かれるというシーンがあります。その時、ユリアン君は「フェザーンは裏道が綺麗で、肥えた犬が多い」とコメント。
質問した人は「なんじゃそりゃ?」と怪訝なのですが、ユリアン君の真意はこちら👇
裏道が綺麗 → 国のインフラがしっかりしている
肥えたペットが多い → 住民の生活レベルが高く、豊かな生活をしているいずれも国力がないと維持できないものなので、フェザーンの国力には警戒した方がいい・・・ (ちょっとうろ覚えですが、そんなエピソードだったと思います。)
なぜか分からないのですが、小説のこのシーンが僕の記憶に残っていて、いつも旅行をするとこの観点でその国や街を観察しちゃいます。
でも、僕の中で付け加えたのは「シャワーの水圧」という評価基準。
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まず、綺麗な水を安定的に供給するためにはしっかりとした水道インフラがないとダメ。しかも、水圧を維持するためには上下水だけでなく、建物内の配管やタンクのメンテナンスも欠かせません。なので、どこでも水圧が高いというのはインフラレベルが高いという証拠。
そして、暖かいお湯を常時出せるようにするためには、性能が良い温水器が不可欠。温水器は安いものでも数十万円、高いと百万円ぐらいするので、一般家庭に行き渡っているということは経済的余裕があるということ。
ちなみに、デンマークでは各家庭に温水器を設置するのではなく、地域全体でお湯を供給する District Hot Water (地域熱供給)という効率的なインフラを整えています。この点では日本よりもインフラレベルは高そう。(在日デンマーク大使館の投稿がわかりやすかったです)
そんなわけで、訪れた国のシャワー水圧で、国力を推察するようになりました。
ちなみに僕の中でトップレベルが日本とデンマークとすると、先進国の中で最低を記したのはフランス。
弱い水圧に、何もしていないのになぜか変化するお湯の温度・・・。僕が選んだホステルやAirBnBが悪かったのかもしれませんが、フランスのシャワーレベルは低かった 😅
アメリカやオーストラリアの水圧は悪くはないけど、場所によってちょっとばらつきがあるので普通レベル。
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そうそう、アメリカのビジネススクールで金融経済を教えてくれた先生は、訪問先の国の物価を把握するのに、現地で日常的に食されているスープの値段を確認すると言っていました。
日常的に食されるスープの原材料は現地のものが使われることが多く、その国の物価レベルを推察するのにちょうど良いらしいです。
他の人も同じような評価基準を作ったりしてるのかなぁ。
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