デンマークのメーター検針は、とてもスマート
デンマークは今日も氷点下の気温で寒いですが、家の中はセントラルヒーティングでぽかぽか。室内気温を安定の25℃に保ってくれています。
さて今日は、セントラルヒーティングのメンテナンス会社の方からの訪問がありました。
どうやら我が家に設置されている4つのヒーターの内の1つのメーターが壊れているので修理をしたいとのこと。
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一般家庭やオフィスのセントラルヒーティングでは、各ヒーターの放熱パネルに計測器がくっついていることがあります。実は、この計測器はヒーターから発せられる熱量を計測するメーターになっていて、計測した熱量をもとに「暖房代」が請求されるという仕組みになっています。
どうやら壊れてしまったのはトイレのヒーターに取り付けられているメーター。
修理会社の人がスマホでメーターをかざすと、すぐに壊れているとわかったようで、慣れた手つきでメーターを交換してくれました。
ちなみにメーターのは👇のような感じでした。表示板には「今年の使用熱量」と「昨年の使用熱量」が交互に表示されるようになっています。
さて、このメーターを交換するだけだったので修理作業は10分もかからず終了しちゃいました。
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でも、このメーターの値をどうやって確認しているのか気になってしまいました。メーターは家の中のヒーターに取り付けてあるのに、誰も我が家に訪問してきたことがない🤔
しかもこのメーター、写真に写っているように電子基盤はかなりシンプル。電池もめちゃくちゃ小さいので、とてもじゃないけどインターネットにつながっているようには見えません・・・。
そこで調べてみると、なかなか面白い工夫をしていることを発見!
やっぱり無線で情報を発信しているのですが、インターネットではなく、非常にシンプルなアマチュア無線の周波数を使ってメーターの値を定期的に発信しているよう。
ただ、アンテナが小さいので電波はさほど遠くまで届きません。
そこで検針担当者が周囲を巡回することで、各家庭から発信されている電波を拾うということをしていることが分かりました。
それも車や自転車で街中をぐるぐる回る「DriveBy」という仕組み。
かなりシンプルな方法ですが、
・外から電波を拾うだけなので、各家庭に訪問する必要がない、
・車でぐるぐる回るだけなので、1人の検針員で広い範囲をカバーできる
・メーターの機構はシンプルなので、安く生産できちゃう
という一石三鳥の方法でした!
そもそもメーターが壊れていると気がついたのも、きっとDriveByでデータが収集できなくなったからなのでしょうね。
アマチュア無線はアナログな技術でいわゆる「枯れた」技術。でもその分、最新のインターネット技術を使った「スマートメーター」よりも低コストで高い業務生産性は実現しているような気がします。
ロックダウンで巣ごもりが続いているので、変化に乏しい生活になっているのですが、今日は久しぶりに生産性の高いデンマークの工夫を垣間見ることができてちょっと嬉しい♪